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2009-12-29(Tue)

テーマ別考察01.第11話エッチ仮説の総括

(1)第11話について

第11話において眞一郎が比呂美の部屋で朝食を食べるシーンがある。一瞬、情事の後かと視聴者に思わせ、その直後に比呂美が眞一郎に部屋を披露するセリフが入り、視聴者は情事の後がというのは思いすごしだと考える。だがこの場面、情事の後でないとすると色々と不自然な事が出てくるのだ。

まず、眞一郎の服が半脱ぎで中のシャツが見えている点。真冬にわざわざ上着のボタンを外しているのだ。

次に、比呂美の部屋の玄関にて眞一郎の靴が脱ぎ散らかされている点。普通、彼女の家に初めてお呼ばれした男は緊張でかしこまり、いつも以上に丁寧な行動をとるものであり、決して靴を脱ぎ散らかしたりなどしない。

次に、すでに合鍵を渡しているらしい点。比呂美が眞一郎に鍵掛を頼むシーンがあるが、アパートの玄関前に鍵をこっそり隠しておけるような場所は存在しない。つまりはすでに合鍵を受け取っているということになる。そしてこれはこれからいつでも抱いていいのだというサインである。初エッチの前にこんなサインを出すとは考えにくいのだ。

次に、朝食としては遅すぎる点。少しばかり海辺を歩いただけで昼どき間際になっている。真面目な比呂美が日曜だからって無意味に朝寝坊するとは考えにくい。さらにいえば比呂美が眞一郎を家に呼んだのであれば昼から用事があるのにゆっくりする時間もないようなタイミングで部屋に招いたことになる。わざわざ部屋に招くなら、もっと二人の時間を取れるようなタイミングで招待するはず。眞一郎の方から押しかけた可能性について考えるなら、ちゃんとしてない段階の眞一郎の方から比呂美と積極的に接点をとるとは考えにくい。これもやはり不自然である。

情事の後だと考えれば上記の不自然さはほぼ解消する。だが今度は別の不自然な点が出てきてしまう。

まず、ちゃんとしていない眞一郎の方から比呂美にエッチを迫ったりするのだろうかという点。眞一郎がそんな不誠実な事をするとは考えにくい。

そして比呂美のアパートの室内を眞一郎が初めて見るようなシーン。エッチ後なら眞一郎は比呂美の部屋を見ているはずだと普通は考える。これは二人がまだエッチしていないと判断してさせてしまう最も強力な材料であろう。

たしかにこの二点は強力な説得力を持っているのだが、最初に示した情事の後だとしないと不自然な点を説明できない。ならば視点を変えて考えてみるしかない。

まず眞一郎から比呂美にエッチを迫ったのではなく、比呂美の方から誘ったのだとしたら?

第10話について考えてみよう。あの話を比呂美視点で見てみれば、乃絵に圧倒的にリードされていたはずなのに何故か逆転勝利を収めてしまった。その理由が比呂美にはよく分からない。故に逆に考えれば今後また乃絵に再度逆転されてしまうかもしれないのだ。乃絵にまた眞一郎を取られてしまうかもしれない…眞一郎のちゃんとするという言葉を疑う訳ではないが、ちゃんとしないうちに乃絵に逆転されてしまうかもしれない。そして眞一郎は何時まで経ってもちゃんとしてくれない…比呂美はそんな不安とずっと戦っていたのだ。

そんな比呂美が不安から開放される方法として眞一郎を誘惑したとは考えられないだろうか?体を与えることで眞一郎にとって自分の重要性を上げれば、彼の心の中から乃絵を消しされるはず…そう比呂美が考えてもおかしくはない。もしあの朝食が情事の後だとするならば不安を抱えているはずの比呂美が朝食のシーンではやたらにはしゃいでいるのにも納得ができる。

そして眞一郎がアパート室内を初めてみるようなシーン。これは比呂美の誘惑が夜中に電話で行われたもので、眞一郎が比呂美の部屋に入ってからずっと室内は真っ暗でぼんやりとしか見えないような状況だったと仮定すれば説明がつく。

こう考えれば不自然な点は解消される。ではどういう展開でエッチしたのか、当方の推察を述べてみよう。

1.土曜夜から日曜にかけての深夜、比呂美は乃絵に眞一郎に取られてしまう悪夢を見て目覚める。夢の続きを見るのが怖くて眠ることが出来ない。「こんな時に眞一郎がいてくれたら」そして比呂美は思いついく。体を与えれば自分が眞一郎にとっての圧倒的な一番になれ、結果彼の心から乃絵が追い出せるのではないのかと。

2.比呂美はすぐさま眞一郎に電話をかける。「怖い夢見ちゃった。一人じゃ眠れないの。一緒に寝てくれる?」言うだけ言って電話を切る。眞一郎に考える暇を与えないためだ。誠実な眞一郎に考える暇を与えると誘惑自体が拒否されてしまうかもしれないから。

3.誘惑に気づいた眞一郎は急いで比呂美のアパートに直行する。おそらく地図は事前に渡されていたのだろう。そして鍵のかかってない玄関を開け靴を脱ぎ散らかして室内に入る。

4.明かりのついてない室内。だが窓から入る明かりのおかげでぼんやりと見ることはできる。眞一郎が暗い室内を見渡すとテーブルの横で座って待っている比呂美の姿を発見する。(部屋が暗いのは明るいと恥ずかしいから。テーブルの横にいるのは暗がりでも見つけやすいようにとの配慮)

5.そしてそのまま比呂美を押し倒してエッチに雪崩れ込む。そして情事に疲れた二人はそのまま寝入ってしまう。

6.朝遅く、眞一郎は寒さを感じて目覚める。そして慌てて辺りに脱ぎ散らかしてあった自分の服を羽織る。眞一郎よりも少し前に起きていて朝食の準備を始めていた比呂美は彼の目覚めに気づくと合鍵を渡し、また朝食の準備を続ける。比呂美から合鍵を受け取った眞一郎は夕べは暗くてよく分からなかった部屋の中を見渡す…そして第11話の朝食のシーンに繋がる。

とこう考えれば第11話内での不自然な点はすべて解消されるのだ。

そう考えると眞一郎と比呂美が別の玄関から仲上家に入るのも納得できる。もし夜中に出て行った眞一郎が比呂美を連れて同じ玄関から帰ってくればそれはエッチしてましたと白状するようなものである。だから二人は別の玄関から入るのだ。仮に朝方出かけた眞一郎が比呂美を連れて戻ってきたとしても、ほぼ家族扱いの比呂美が客用の玄関から中には入らなければならない理由が存在しない。

そしてエッチ仮説を認めるなら風呂上りの比呂美が足で下着を取ろうとして失敗するシーンも特別な意味を持ってくる。今回の話は比呂美が体を与えることで眞一郎の心から乃絵を追い出そうとするが、自分と肉体関係を持っても眞一郎にとって乃絵が大事な存在であることにかわりはなかった。つまり演出的には、はしたない手段(自分から足を開く)で目的を果たそうとして失敗したということを表していると考えられるのだ。

さらにいえばこのシーンにて比呂美はつま先を伸ばしている。つま先を伸ばすと言う現象は女性が性的な快感を感じていることの記号である。これは比呂美が初体験にも関わらず眞一郎との情事にて性的快感を感じ、女が性感によってつま先を伸ばしてしまうことを実体験として知り、そのことを思い出しながら自分でつま先を伸ばしてみたということではないかという推察も十分に可能なのである。
で、またはしたない手段で目的を果たそうとしての失敗の話に戻るが、実際に第11話のラストで純からの乃絵の行方不明の連絡を眞一郎に告げた後、慌てる眞一郎の様子を電話越しに感じた比呂美は自分が体を張ってなお、眞一郎の中で乃絵が重要な所に居続けているのに気づく。そこで比呂美は目論見が失敗だったと理解する。そしてそんな石動乃絵を激しく憎み、鬼のような形相をみせるわけだ。
これまでの説明で第11話エッチ仮説が成立するのが理解できただろう。ただこれだと一見第13話と矛盾しているように見える。ようするに第13話も第11話同様に隠蔽処理が施されているのだ。


(2)第13話について

第13話にて比呂美は眞一郎を自分のアパートに招き誘惑をする。このときのケーキはとっておきのご馳走、すなわち誘惑を表している。一見エッチ仮説と矛盾するようであるが。この時比呂美は眞一郎の持っているカップに口をつけている。男が手に持っているものに両手を添えて口をつけ、中の液体を飲む…つまりこれはフェラチオの記号である。もしこれが初エッチの誘惑だとしたらフェラチオの記号は行き過ぎである。だが既にエッチを済ませた後だとしたら「この間よりももっとすごいことを」という更なる誘惑として成立するのだ。

このとき、眞一郎が誘惑を拒絶するのは比呂美がTPOをわきまえてないからであろう。「こんな明るい内から何言ってるんだ」ということである。逆に言えば第11話の誘惑はTPOをわきまえたものだったということになる。

そして比呂美のセリフ。「私の涙が綺麗だなんて嘘。どんどん、どんどん、嫌な娘になっていく」の部分。わざわざ「どんどん」を二回繰り返すのは、乃絵に涙を見せた時点で、もう十分嫌な女になっているのにさらにもう一段階分、嫌な女度が上昇していることを表している。もしエッチ仮説を認めないとそこまで嫌な女になっているのが説明がつかない。、

そして夕方の180度開脚のシーン。演出的には自分から股をひらくのだけうまくなったということを表しているのだがこれはエッチ仮説を認めなくても成立する。問題は脚本的な部分である。

嫌なことを考えないようにするために体を動かすのは比呂美の習性である。おそらくは色々な運動をやったついでに開脚運動も行ったのであろう。そして開脚が成功した後、比呂美は自嘲的な笑を浮かべる。もし単に今まで出来なかったことが出来るようになっただけなら、そんな自嘲など不要である。

実は激しい開脚運動というのは処女膜破損の可能性が高い運動である。もし比呂美が自覚的かどうかはともかく処女膜を守るために開脚運動を手加減していたと仮定するならば、エッチのあと、すなわち処女膜を失った後で初めて本気で開脚運動を行えたと考えられる。そして開脚の後で比呂美は気づくのだ。体を張って得たものが開脚運動の成功だけであったことに。

ひょっとすると比呂美は自分の行った誘惑によるエッチが自分自身の思い出に対する裏切りだと気づいたのかもしれない。ロマンチックな流れなど欠片もない、ただやるだけのセックス。こんなものが良い思い出として残るわけがない。誰よりも思い出の大切さを知っていたはずの自分が自ら思い出作りを裏切ってしまったのだと言うことに。

そして比呂美は気づいたのだ。これ以上嫌な女にならないように気をつけようと思った矢先。もう自分がどうしようもないほど嫌な女になっていることに。自分を嫌な女にしているのは眞一郎への思いだ。諦めようか。でも諦めたくなどない。そんな思いが堂々巡りになってしまった比呂美はもうどうしていいか分からなくなる。

そして朦朧としながら比呂美は二人の原点である竹林に向かう。ここなら何か答えが出るかもしれない。などと考えて。

でも比呂美が答えを得る前に眞一郎が現れてしまう。今の比呂美は眞一郎の結論が例え自分への告白だとしても聞きたくはない。話をはぐらかそうとするも今の眞一郎には通じない。そして眞一郎から「付き合おう」と言われるも拒否してしまう。

だがちゃんとしてきた眞一郎には比呂美の二度の拒否も通じない。そしてプロポーズまがいの告白。比呂美は例え自分がどんなに嫌な女になったとしても眞一郎なら一生受け入れてくれるのだと理解し、自分自身の嫌な女の部分も受け入れていこうと決意するのだ。

もちろん眞一郎は比呂美が嫌な女だなどとは考えてない。ただ面倒な女だとは感じているだろうが。そして比呂美がどんなに面倒な女でも構わないのだと示すためにプロポーズまがいの告白をしたのだろう。

比呂美の心理の説明を終えたので、もう一度180度開脚に話を戻す。この場面において脚本家が処女膜破損の可能性を知らなかったのではないかという論点もなくはないが、女性である岡田麻里が開脚による処女膜破損を知らないなどとは考えにくいであろう。

さらにいえば、もしエッチ仮説を認めなければ比呂美は初エッチの可能性がある日にわざわざ膜破損の可能性のある運動を真剣に行なっていたと言うことなる。

もちろんスポーツマンの比呂美は第11話以前にすでに激しい運動で処女膜を失っていると言う可能性も存在する。だがこれまで比呂美はスポーツマンである以前に一人の女として描かれていた。故に恋愛がらみのトラブルがバスケの練習など影響を及ぼし転倒したりしていたのだ。そんなように徹底して女として描かれていた比呂美が愛する人とのセックス以外で処女膜を失うことをよしとするだろうか?

でも比呂美の表層が真面目なスポーツマンであるのは確かである。だから当方は比呂美は開脚運動にて無意識にブレーキをかけていたが本人には自覚がなく全力で開脚しているつもりだったのではなかろうかと考えている。これがもっとも表層と深層の剥離した比呂美らしいと確信している。

ちなみに眞一郎の母が二人に与えるチーズケーキ。チーズとは女性器の臭いに似ているとされるもの。ケーキは先に述べた通りとっておきのご馳走。つまり母は眞一郎たちの肉体関係を認めるということを示している。まだ二人が肉体関係を持ってないと思ってるなら、わざわざこんな事を示すとは思えない。やはり母親は二人の関係について感づいているということであろう。


(3)総括

true tearsの第11話以降は恋愛がらみにおいて各話独自のサブテーマを持っていると推察出来る。

第11話は安易な肉体だけの繋がりの否定。
第12話は恋愛のことしか考えない女と恋愛以外のことも考える男とのすれ違い。
第13話は比呂美が自分の黒さに耐えられなくなり、原因である眞一郎への恋を諦めようかと迷う話。

どれもかなり魅力的なテーマだと思うのだが、残念ながら第11話と第13話のテーマは存在を理解するのが困難になってしまっており、視聴者に全く伝わってない状況である。なぜこんなに困難なものにしてしまったのか?

それはおそらくは主人公を体を張って誘惑したものが最後に主人公を射止める展開が一部の者に否定されDVDの売上にも響いてしまうのを恐れたのであろう。特に乃絵派を自称する者たちにはこの展開を受け入れられない人も多いだろう。だから簡単には気付けないように隠蔽処理を施したのだと思われる。

実際この隠蔽は強力で一度見ただけでは当方もその真実に気づくことは出来なかった。ネット上で気づいているものは多分当方だけであろう。

正直この隠蔽処理は行き過ぎで確実な失策だと当方は確信している。この隠蔽をもっと軽いものにしておけばtrue tearsはもっと名作足りえたと思う。

ちなみに比呂美の部屋のロフト構造も隠蔽処理の一部である。もしベッドが床の上にあれば比呂美は床でなくベッドがいいと眞一郎に要求することも出来る。もし比呂美にベッドの上を要求されたら眞一郎は比呂美の部屋をきちんと見回して部屋の状況を把握するだろう。眞一郎が比呂美の部屋を見渡さないようにするためにはロフト構造が必要なのだ。
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