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2008-10-24(Fri)

第09話「なかなか飛べないね」考察とメモ書き

まずはメモ書き。

前回からの続き。降雪後の夜道を走るバイク。だが飛び出してきたウサギを避けようとしてバイクは転倒してしまう。そして火花を散らして道路をすべり道路わきの高く積もって雪にぶつかり炎上し始める。積もった雪の中から這い出してくる比呂美と純。炎上するバイクを見てへたり込む比呂美。ヘルメットを脱ぎ比呂美が無事かどうか確かめる純。かすれた声で大丈夫みたいと答える比呂美。彼女もヘルメットを脱ぎ炎を見つめる。

そのころ仲上家では眞一郎の父と母がいなくなった比呂美と帰ってこない眞一郎を心配していた。携帯の電源が入ってないらしく連絡がつかないらしい。何かあったら大変と夫の制止も聞かずに当てもないのに探しに出かける眞一郎の母。

比呂美は炎上するバイクで暖を取っている。「バイク燃えちゃったね」「ああ、どうしよう。まだローンがいっぱい残ってたんだぜ」「なんか綺麗」「ママチャリでも買って、バイトして、ああ、参ったな」「ガソリンって引火しても爆発しないのね」「当たり前だろ。そんなの映画の中だけだよ。燃えるだけ。いっそドカーンとかなると諦めもつくのにな。タクシー代あるか?」「うん。ある。でも」「タクシーが見つかるかどうか怪しいな」

するとそこにタクシーが現れ、中から眞一郎。「比呂美!」「眞一郎君…」突然現れた眞一郎に驚く比呂美。乃絵もタクシーから出てくる。「お兄ちゃん!」純は冷静に答える。「二人とも怪我はないよ」炎上するバイクを見たタクシーの運転手は二人に大丈夫なのか救急車を呼ぶべきじゃないのかと尋ねる。眞一郎がゆっくりと比呂美に歩み寄る間に乃絵は純に駆け寄って抱きつく。比呂美の前で立ち止まった眞一郎。比呂美は目を少しそらしながら「大丈夫。怪我してないみたい。私…」だが比呂美の言葉の途中で眞一郎は突然比呂美を抱きしめた。はっとする比呂美と乃絵。眞一郎は比呂美を抱きしめたまま一言呟く。「良かった」比呂美は涙を流しながら謝る。
帰りのタクシーで助手席に座った純はタクシーの運転手に明日警察に届けて始末をつけないといけないと言われる。そして運転手が後部座席をミラーで除くと女子二人が眞一郎を中央に挟んで無言のまま座っていた。

タクシーが仲上家にたどり着くと玄関先にパトカーが停めてある、そして仲上邸から従業員と警官が外に出てくる。不安そうな顔で外を歩いていた眞一郎の母もタクシーに気づいて家に駆け戻る。タクシーから出てくる比呂美と眞一郎。駆け寄ってきた眞一郎の母に比呂美が無言で深く頭を下げると眞一郎の母は比呂美の手を取り家の中まで引っ張っていく。また比呂美に何か言うつもりだと追いかけようとする眞一郎だが、父親に制止される。女同士のほうがいいとする父親に眞一郎は母が比呂美に変なことを吹き込んでいるんだと言う。だが父親はそれを知っていたらしい。「じゃあ本当なのかよ。比呂美と俺は兄妹なのかよ。ふざけるなよ」父親に掴みかかろうとした眞一郎は逆に引っぱたかれる。「落ち着け。そんな訳ないだろう」

比呂美の部屋でじっと彼女を見つめる眞一郎の母。「怪我がなくてよかった。服着替えなさい。手伝ってあげるわ」「いえ、大丈夫です。一人で」だが眞一郎の母は無視してマフラーを外し上着を脱がす。そして耳元で呟く。「そんなことあるわけないじゃない」「え?」そこに比呂美と母を探す眞一郎の声が聞こえる。「いるのか。いるんだろ。入るぞ」そういって部屋に入った眞一郎は母を睨んで責めようとする。だが比呂美は「あたし、疲れちゃった。服もドロドロ。着替えるわね」そういって服を脱ぎ始めブラが見え始める。赤くなって目をそらす眞一郎。「じゃ話は後だ。だけど変だよ母さん」そういって部屋から出て行く眞一郎。それをじっと見つめる母。
そして今度は比呂美と見つめあう。そして着替えを再開した比呂美。眞一郎の母は彼女が脱いだ服を畳み始める。

「雷轟丸は裏庭の土手に登ります。それは10メートルはあろうかという巨大な土手でした。その上から見た下界はまるで地の底で。餌をついばんでいる地べたは惨めに見えました。さあ飛ぶぞ」
眞一郎はベッドにうつ伏せになりながら悩む。「何だよ。一体なんだってんだよ」
「雷轟丸はそう思いましたが、その時お腹がグゥと鳴ります。今日は止めて置く事にしました。明日、またお腹いっぱい餌を食べた後、空を飛ぶことにしました」
事故の後の比呂美を抱きしめた事を回想。「俺、やっぱり飛べそうにない」

翌日の学校。眞一郎は授業中に三代吉から鉛筆で肘を突付かれる。まじめに授業をうけている比呂美。

昼休み。食堂で弁当箱を広げる比呂美だが周りの噂が気になって箸が進まない。そこに朋与が現れる。気を使う朋与にらしくないとする比呂美。だがスキャンダルの主人公を親友に持つ役も大変なんだと言う。謝る比呂美にあんたが気を使ってどうするのという朋与。ウインクする朋与に礼をいう比呂美。そして朋与は現状を説明する。「情報だけは伝えとくわね。現在職員会議が開催中。課題はわが校、一二を争う秀才にしてバスケット部のエース、容姿端麗にして眉目秀麗なる…」噴出す比呂美。容姿端麗と眉目秀麗が重複していると。まあいいやと誤魔化して昼食を始める朋与。おかずを交換する比呂美。そんな二人を遠くから見る高岡キャプテン。それに気づく朋与と比呂美。

廊下で話をする三代吉と眞一郎。三代吉は眞一郎も事故現場に行ったことを確認すると4番が無傷なのか確認する。「ちぇ、運のいい奴だ」三代吉が躊躇いながら口を開こうとするとそこに横槍が入る。「よぉ仲上」「本当は何があったんだよ」「話聞かせろよ」少し柄の悪そうな二人のこの言葉。眞一郎が二人を睨んで歩み寄ろうとするが三代吉が間に割ってはいる。三代吉が睨むと二人は怯んで去っていく。礼を言う眞一郎に三代吉は背中を見せたまま親友だろと。だが三代吉は先に教室へ戻ると言って去っていく。

放課後、体育館では朋与が高岡キャプテンに食って掛かっていた。明日から停学に入る比呂美だが今日から部活への参加は認めないと顧問が言ってきたらしい。体制側に安易に従うキャプテンに納得いかない朋与はじゃああたしも今日は休みますとするが、それを見るキャプテンの目は優しかった。「そういうと思った。比呂美といてあげて」キャプテンの思いに気づいた朋与は感激して礼を言う。

だが朋与が探し回ってもすでに比呂美は下校後で学校にはいなかった。

いない二人の分まで張り切れと発破をかける高岡は鶏小屋のそばに事故の関係者である乃絵がいることに気がついた。乃絵は鶏小屋のそばにあるはずの石の文字“のえがすきだ”を探し始める。「乃絵が好きだって言ってくれたのに」だが雪を掘り返すうちに乃絵は指を切ってしまう。

朝食を終えて学校へ向かおうとする眞一郎。比呂美の部屋の前で行ってきますの挨拶。比呂美はベッドの中で黙ったまま涙を流す。

酒蔵で装置を見ながら記録をつける酒蔵の少年。眞一郎の父はネクタイを着けようとするが上手くいかない。眞一郎の母は外出の準備を終えて比呂美の部屋を訪れる。眞一郎の父はなんとかネクタイを着けたようで背広を羽織っている。

学校の廊下で喧嘩を見物する人だかりが。喧嘩をしているのは眞一郎と昨日眞一郎をからかった男の一人だった。
三代吉は眞一郎を助けようとするも喧嘩は二人を睨み付ける乃絵によって中断されていた。呆然と乃絵を見上げる二人。傷だらけの眞一郎は少し傷を負った相手の男の頭を押さえつける。喧嘩の中断を確認した乃絵は何も言わずに振り向いて去っていく。眞一郎は三代吉に、相手の男も友達に抱き起こされる。

学校の校門をくぐる眞一郎の両親と比呂美。

鶏小屋の前で黙ったまま座り込んでいる乃絵。後ろから眞一郎が歩み寄って声を掛ける。眞一郎の声を怖がる乃絵。さっきは驚いたとする眞一郎に乃絵は背を向けたまま兄の停学一週間を告げる。当然と返す眞一郎。謝る乃絵に隣に座ってお前が謝ることではないとする眞一郎。眞一郎の顔を見ずに傷が痛むか尋ねる乃絵。肯定する眞一郎に喧嘩の原因が比呂美なのか尋ねる乃絵。眞一郎は一瞬乃絵の顔を見た後また正面に向き直って肯定する。そして地べたに向かって元気かと話しかける。眞一郎はまた乃絵の方を見て絵本の続きが描けたから見せたいと告げる。そして同意する乃絵。

学校では眞一郎の両親と二人に挟まれた比呂美が学校の人間の一人(校長?)と向かい合っていた。眞一郎の母は比呂美は家の子供で自分が責任を持って育てると告げる。学校の人間もそれに同意する。そして家路に向かう三人。比呂美は途中、二人を待たせて何かの店屋に入る。その間に眞一郎の父は妻に向かって立派だったと褒める。眞一郎の母は黙ったまま何も答えない。

海辺の空を海鳥が飛び交う。堤防に寄りかかった眞一郎に堤防の上に座って絵本の続きを見ている乃絵は話しかける。「雷轟丸、中々飛べないね」「うん、雷轟丸は薄々感じてるんだよ。本当は10メートルの土手から飛んだって何処にも行けない事。でも知らない振りをしてる」悲しげな顔で眞一郎の横顔を見つめる乃絵。
「どうして雷轟丸は本当のことを見ないの」「きっと怖いんだよ」「怖い?」眞一郎は堤防に寄りかかるのを止める。「自分が唯の鶏だってわかってしまうのが怖いんだ。雷轟丸は本当は最初から自分は飛べないって知ってるんだよ」「それ眞一郎のこと?」はっとして乃絵を見上げる眞一郎。暫く黙って見詰め合う二人。やがて乃絵は眞一郎の鼻の頭にある喧嘩の傷跡にはってある絆創膏を人差し指で押さえる。痛がって抗議する眞一郎は乃絵は寂しそうに見つめているのに気づく。乃絵がまた傷を指で押さえてくるが今度は眞一郎は痛みを我慢してそれを受け入れる。じっと目を閉じ我慢する眞一郎。乃絵は堤防の上から飛び降り絵本の続きを眞一郎に返す。「眞一郎。あなたは飛べるの。自分でわかってないだけ。でも、そうね。あなたが飛ぶ所はここじゃない」
そういうと黙って眞一郎を横切って去っていく乃絵。眞一郎が呼び止めようとするが乃絵は走り去っていく。

暗がりの中でパソコンを操作する比呂美。イヤホンをつけ音楽を聴いているらしい。

帰宅した眞一郎は一旦酒蔵を見るがすぐ振り返って本宅に入る。眞一郎は一旦比呂美の真横まで来るがすぐに引き返そうとする。そこに比呂美のお帰りの挨拶。驚いて眞一郎が振り向くと比呂美がイヤホンをはずしていた。ただいまの挨拶を返す眞一郎。比呂美はさっきまで眞一郎の両親と学校に行っていたことを告げる。驚きながら喜ぶ眞一郎に比呂美は嬉しそうな顔でアイスクリームを眞一郎の母と一緒に買ったことを告げる。呆然としている眞一郎に比呂美は自分は先に食べたけど眞一郎の分は残っていると告げる。そして目を閉じる。「あたし馬鹿みたい」

比呂美の回想。学校に行く前に眞一郎の母を部屋に招きいれた時のこと。「そんなことはないって知ってたのよ。
貴方が私の夫の子だなんて」「あの話は嘘だったんですか」「ごめんなさい。みっともないとこ見せたわ」「…あの話は嘘だったんですか」「貴方には辛く当たったわ」「元々、おばさんが私のことを好きじゃないのは知ってます」「そう。人には相性ってものがあるから。でもそれとこれとは別。今までのことみんな忘れてってのは虫が良すぎるわよね」暫く見詰め合う二人。「もう少しここにいてもいい?」眞一郎の母は比呂美を横切ると机に座ってその上のCDを見つめこれは自分も昔よく聞いていたと告げる。そしてそのCDが好きなのか尋ねると比呂美も同意する。

回想を終えた比呂美。イヤホンからヘビメタ?が鳴り響く。「あたし馬鹿みたい。心配してくれてありがとう」眞一郎は何も言えずに唯黙ったままだった。

その晩。眞一郎の母は夫の晩酌時に酒を注いでいた。酒を飲む夫を幸せそうに見つめる妻。

そのころ、乃絵は暗がりの自室の中ベッドで布団にもぐりこんで黙ったままだった。




以上でメモ書き終わり。以下考察。



バイクが倒れた後、炎上するまで二人が飛ばされているシーンが見えない。目にもとまらぬ速さで飛ばされたのだろうか?雪の中に突っ込んだのに穴もあいてないし。

比呂美はともかく、なぜ眞一郎は携帯の電源を入れていなかったのだろうか?

平然とバイクの炎で暖をとる比呂美。事故った人が当事者感覚がないという現象か。

タクシーで眞一郎がちゃんと事故現場までたどり着いたのは田舎で主要道路が限られているせいだろう。


心配をかけた比呂美を怒るかと思いきや眞一郎はただ安堵して抱きしめた。やはり彼は一味違う。

つかみかかった眞一郎を殴って落ち着かせ兄妹疑惑をあっさりと否定する父親。こいつも一味違う。

31分48秒から32分11秒ごろのシーン。着替えを手伝ったりして急にやさしさを見せる眞一郎の母。でも眞一郎の前で着替え始めるのを注意しないのは好ましくないな。

田舎町だけあって事件の情報が伝わるのが早い。

眉目秀麗、容姿端麗を否定しない比呂美。なんだかんだで自信持ってるんだろうな。

事件のことで眞一郎に絡んできた男たちを三代吉が追い返す。三代吉はそんなに強そうに見えるんだろうか。

親友だろといいながら余所余所しい三代吉。自分に言い聞かせる台詞なんだろう。

高岡キャプテンにとっての乃絵は蛍川4番の妹というだけなのか、複雑な4人の関係も感づいているんだろうか?

事故時の眞一郎の態度で彼の本意に気づき始めた乃絵。告白の証拠を探して安心しようとするも見つからない。

やはり停学となった比呂美。眞一郎と顔を会わせたくないのかいつもの朝食の時間に起きてこない。

眞一郎の父はほとんどネクタイを着けたことがないんだろうな。

個人的な感情を抑えて保護者としての責務を果たそうとする眞一郎の母。眞一郎の父はそんな彼女を褒めるが寧ろ今までそれをしなかった彼女のほうに問題があるだけだろう。

取っ組み合いの喧嘩をした眞一郎だが、相手の傷が少ないのに眞一郎は傷だらけ。

眞一郎が比呂美のために喧嘩をしたことに怒ってしまう乃絵。結果として仲裁になる。

乃絵が眞一郎の傷を押すのは好きだと嘘をついた罰なんだろう。そして眞一郎もその罰を受け入れる。そして乃絵は眞一郎が飛ぶのは自分のもとでなく比呂美のもとなのだとして別れを決意する。

イヤホンで音楽を聴きながら仕事をする比呂美。居候ということで引け目を感じすぎていた彼女も必要以上に自分を抑えるのをやめたということだろう。

アイスクリームを買ってもらって食べたという比呂美。アイスは雪を思わせる食べ物。つまりは比呂美の雪に対する嫌悪感が払拭され始めたということか。

人には相性があるという手っ取り早い言い訳をつかう眞一郎の母。実際はそんな簡単なことじゃないのだが。

音楽の趣味が同じだった比呂美と眞一郎の母。二人の思いの激しさが音楽の趣味にも表れている。


眞一郎の母の思いの変化
1.かつての恋敵によく似たその娘ということで夫や溺愛する息子が取られないのかという危惧により、女としてのライバル視をする。
2.実際においても比呂美の眞一郎への態度は好意が隠れ見えている。本人は隠しているつもりなのだろうが。
3.ゆえに息子を取られないための牽制として血縁の嘘をつく。
4.だが事故によって比呂美は女である以前にまだ子供であることに気づき、自分が彼女の保護者であることを思い出す。
5.仮に自分の息子が取られたとしても、自分の夫が取られない保障ができるのならそれでもいいと思い始める。
6.表層的には母親に似ている比呂美だが、その本質は寧ろ自分に近いことに気づき始め、共感を覚え始める。


今回の着替えシーンが第01話との対比になっているのはすぐわかる事なのだが、どういう対比なのか解りにくいので順を追って説明する。
第01話では覗かれた比呂美のほうが謝っていたが、それは血縁疑惑を知らない眞一郎よりも知っている自分のほうがより注意しなければならない…つまり血のつながった相手を欲情させてはいけないのだという思いがあったということ。
で今回の着替えシーンの存在はその思いが今回の事件によって吹っ切れたということを示す。どういう風に吹っ切れたのかは考えるためには今回の事件を改めて振り返ってみる必要がある。
まず雪道をバイクで走るということ。これは危険な道を走るということであり、つまりは血縁疑惑のある相手と恋愛関係を進めるということに繋がっている。
そして事故って炎上するということは。血縁が決定付けられてしまってもその恋の炎は燃え上がっていて決して消えることはないということ。
「いっそドカーンとかなると諦めもつくのにな」という台詞は純のものなのだが実際には比呂美の想いが血縁が決定付けられたら壊れて無くなってしまうものなら諦められたということを表している。
で結論としては比呂美は血縁疑惑があろうとも眞一郎への思いは諦められるものではなく彼女としては恋愛関係を望むしかない。よって着替えを見せて欲情させたとしても彼女にとっては構わない訳だ。むしろ望むところだろう。
つまり単純に言って相手を欲情させることの是非ということの対比になっているのだ。


もう少し後回しにしても良いかもしれないがこの辺りで一度絵本象徴についての考察をしておこう。
「朝起きるとコココと声がします。それはなんと地面に落ちた餌をついばむ地べたでした。雷轟丸はそれは自分の分だと言おうとして止めました。まだ餌はたくさんありましたから」
「雷轟丸は裏庭の土手に登ります。それは10メートルはあろうかという巨大な土手でした。その上から見た下界はまるで地の底で。餌をついばんでいる地べたは惨めに見えました。さあ飛ぶぞ」
「雷轟丸はそう思いましたが、その時お腹がグゥと鳴ります。今日は止めて置く事にしました。明日、またお腹いっぱい餌を食べた後、空を飛ぶことにしました」
雷轟丸が眞一郎なのはすぐ解ることだ。では雷轟丸が取られた餌とは?状況から考えると取られた餌が比呂美、残っている餌が乃絵ということになる。そこから考えると餌を取った地べたは石動純ということになる。で地べたが餌を食べているのを見てお腹を鳴らすというのは純が比呂美と付き合っているのを見て自分が本当に欲しているのは比呂美であって乃絵では代用品にはならないのに感づくことを示している。でお腹いっぱいになってから空を飛ぶことにするというのはつまり雷轟丸が空を目指したのは木の高いところにある餌を求めたからであってお腹いっぱいになってから飛んでも高いところにある餌は食べられない。ようするに本末転倒になっている。
これを現実にあてはめると、比呂美を笑顔にするために純との取引に応じたのに、絵本を乃絵に見せることに夢中になって比呂美が笑顔になれたかどうかを気にすることを忘れてしまったことを示している。
この辺はちょっと考えればわかる筈なのだが、純と地べたを繋げることには中々気づきにくいようだ。




以上でとりあえず考察終わり。バイク事故とかこういうこと思いつけるなんてアニメ製作者って本当すごいよな。
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