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2008-06-23(Mon)

一年次01月下旬:「パジャマパーティー2008」(前編)

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



一年次01月下旬:「パジャマパーティー2008」(前編)








「ねえ今の数学だけどさ」
授業が終わった後、喧騒で満ちていく教室で胡我理沙(こわがりさ)は隣の席の木勝勇奈(きがちいさな)に話しかける。
「うん、問4?私もわかんないよ」
「そっか、あ、美紀子!」
理沙は近くにいた美紀子に話しかける。
「問4だけどさ」
「ふふふふ、私に聞こうだなんて100年早いよ!」
美紀子の答えにため息をつく勇奈。
「結局わからないのね」
「何の話?」
そこに割ってはいるは朋与。理沙は数学の授業で解らない問題があったことを伝える。
「黒部さんは分かる?」
「ふ、あたしにはどこがわからないかもわからないわ!」
「自慢げにいうか?」
美紀子のツッコミをスルーしながら朋与は口を開く。
「そういうことなら我が校随一の秀才の出番でしょ」
辺りを見渡す朋与。だが肝心の人物の姿は見えない。
「さっき教室出てったよ。多分お手洗いでしょ」
美紀子の答えに納得した朋与は理沙たちに胸を張って答えた。
「と、いうわけで後で比呂美に聞くように!」
「だからなんで偉そうなの?」
美紀子のツッコミを気にしない朋与に理沙はもじもじと答える。
「あの…ひ…湯浅さんに聞かないと駄目かな?」
「ん?なんで?」
朋与の疑問に理沙と勇奈は顔を見合わせて答える。
「だって、ねえ」
「彼女、怖いもん」

「パジャマパーティ?」
思わず聞き返した比呂美の戸惑いの表情を朋与は見逃さない。
「そ、勉強会もかねてね。最近数学が急に難しくなったでしょ。解らなくて困ってる子がいるのよ」
「で、私に教えてほしいと?」
「そういうこと。で参加する?」
「うーん」
朋与は躊躇う比呂美にちょっと後押しをしてやる。
「それとも夜は全部旦那との予定で埋まってるのかな」
「…そんなわけないでしょ。いいわ。一晩くらいなら付き合うわよ」
「じゃ参加ね。詳しいことはまた後で」
そういって教室を出て行く朋与を見つめながら比呂美はため息をついた。
(多分週末だよね。だったらセックスが一晩分減っちゃうな…)
眞一郎と付き合いだしてから一ヶ月、週末は生理でない限りは彼氏のお泊りだった。週末のお泊りは翌日の心配がない分平日よりもエキサイトできる。夜遅くまでたっぷり堪能してから昼過ぎまで泥のように眠るのが習慣になっていた。それが一回分なくなるかと思うとちょっと物足りなさを感じてしまう。
(何欲しがってるのよ、私)
比呂美は気を引き締めると次の授業の用意を始めた。

週末の勉強会の会場は朋与の家だった。朋与の部屋は6畳間だが隣の客間の8畳とふすまで分かれているだけでふすまを4つ外すと14畳分のプライベートスペースとなる。もちろん朋与の部屋は机やベッドがあるので6畳全部空いているわけではないが、それでもかなりのスペースになる。多人数の寝床を用意できるので人が集まるにはちょうどいい場所だ。比呂美は久しぶりに入った朋与の部屋を見渡した。あいかわらず机の上にはデスクトップパソコンがおいてあり、朋与の癖にちょっと生意気だなと比呂美に思わせた。
「結構広いね」
「あたしの部屋もこれくらいあったらなあ」
「朋与ってパソコン使えるの?」
各自は適当な感想をいいながら客間のテーブルの周りに置かれた座布団を確保していく。参加者の顔ぶれは美紀子、真由、あさみ、理沙、勇奈、それに比呂美、企画者の朋与の7人だ。部屋に入る人数にはまだ余裕はあるが、勉強会ということを考えればこれ位が限界かもしれない。
「お茶の用意してくるね」
部屋を後にした朋与はとりあえず後回しにして比呂美は教科書を開きつつ各自の解らない部分を順次尋ねていった。

土曜の夕方から始まった勉強会は途中夕食を挟みながらつつがなく進行し、理沙と勇奈は一応の理解に達したようだ。
「やっぱ、比呂美先生の指導はわかり易いね」
「うん私もそう思う」
「煽てても何も出ないわよ」
にこやかな三人の表情を見て頬を緩ませた朋与は理沙達を見つめて指示を出した。
「講義が終わった人は順次お風呂に入ってね。2人づつくらいで」
「はーい」
「お風呂って何処にあるの?」
朋与はお風呂の準備が終わった後の2人を浴室まで案内することになった。朋与がいない間も講義は一時停止しお茶の時間となった。当然お茶を途中で止められるわけがなく朋与が戻った後もお茶の時間は続行となる。軽い雑談を交えたお茶の時間は10分ほど続いた後、講師役の比呂美の一声で終了となった。
「さ、いい加減続きをやるわよ」

理沙達が髪を拭きながら客間に戻ってくる。
「ふーっ、いい湯だった」
「2人余裕で入れるんだもんね」
「よし、戻ってきたわね」
「うん、行こうか」
2人と入れ替わりで美紀子と真由が風呂に向かった。2人ともお茶のすぐ後で比呂美の講義を理解して卒業となりお風呂の順番を待っていたのだ。
「あ、お風呂の場所…」
「私知ってるから」
勇奈の言葉を遮って浴室目指してずんずん進む美紀子。真由はその後ろを慌てて追いかける。美紀子の言葉に勇奈達の視線を受けた朋与はフォローをかける。
「彼女、割と近所だからよく来るのよ」
「そうなんだ」
「あ、ドライヤー使う?」
朋与の言葉に納得した理沙達はドライヤーを借りて髪を乾かし始める。ドライヤーの音の中、勉強会はなおも続いた。

「ウエストあと3センチくらいをね」
「でもダイエットすると胸まで減っちゃわない?」
美紀子と真由が雑談しながら客間に戻ってくる。すると突然あさみが大声を張り上げた。「解った!!こういうふうにするんだ!」
どうやらこれで彼女も卒業。残るは朋与一人だけらしい。
「企画者が最後ですか」
「うるさいわね」
美紀子を睨んだ朋与は教科書を見つめなおすと頭を抱えて唸り始める。
「まだ時間かかりそうね」
「そうだね」
理沙と勇奈はあさみの持ってきた漫画を読む視線を止めて時計を見つめた。時刻はもう10時近くを示している。あさみはお風呂の準備を済ますと美紀子に浴室までの案内を頼んだ。

「あー、もう駄目時間切れ!ギブアップ!」
朋与は教科書をひっくり返しながら叫んだ。比呂美はそんな彼女を半目で見つめる。
「朋与さーん」
「しょうがないじゃない。これ以上遅くなったら女の子同士の雑談が出来なくなるわよ」「ま、予測はしてたけどね」
比呂美はため息をつきながら教科書を片付けた。
「あ、あたし、布団の用意するから先お風呂行ってて。そうすれば多分あたしとあさみがいい感じに入れ替わるんじゃないかな」
「解った。しばらくあさみと一緒になるのね」

朋与がテーブルを片付けて布団の用意を終える。とそこにあさみが頭を抱えながら客間に戻ってきた。
「うん?どうした?」
「何なの?あれ?ずるいよ!」
「何かあったの?」
携帯ゲームから視線を逸らさずに真由が尋ねる。
「比呂美よ!なんであんなに細いのよ!ウエスト!」
「あーっ、まともに見たことなかったんだ?」
「ま、あれはちょっと嫌味よね」
「そんなにすごいの?」
「モデルでも珍しいくらいじゃない?」
あさみは涙目で訴え続ける。
「そんでさ胸もさ結構あるのよ」
「うん、わかるわかる。ずるいよね本当」
「我が校が誇る秀才にしてスポーツ万能。飛び切りの美少女にしてスタイル抜群、ついでに彼氏もち」
「うわっ、持ってないもんないじゃん」
朋与はお風呂の支度をしながら呟く。
「親はいないけどね」
全員が一度に口を塞ぎ、誰も自分から口を開こうとしない。
「じゃ、あたしお風呂行くから。しばらくは適当にしてて」
朋与が部屋を後にするとあさみがゆっくりと口を開いた。
「誰だって、なにかしら足りないものがあるんだよね」
理沙は自分のおなか周りを触りながら呟く。
「でも、それでもやっぱり羨ましいよ」
「うん」
「本当に」
そうしてそこにいる皆は己のウエストや胸を見つめて大きなため息をつくのだった。

比呂美がドライヤーで髪を乾かしているとあさみが彼女の無地のピンクのパジャマを摘みながら口を開いた。
「意外、ネグリジェじゃないんだね」
比呂美はドライヤーを止め眉をしかめてあさみを見つめる。あさみは黄色い地に黒いネズミの柄のパジャマを着ていた。
「そっちこそ高校生でしょ。もうちょっとね」
「えーっ、いいじゃん。ミッキェーマウス」
「うーん、ちょっとガキくさいかな」
そういう朋与は球技柄とでも言おうか。サッカーボールやバレーボール、野球のボールやバットなどが描かれたパジャマを着ている。ちなみに地の色は茶色だ。グランドの色なんだろうかと比呂美は考えた。
「バスケットボールがないじゃん」
美紀子のツッコミに朋与が同意する。
「そうなのよねー。なんでないんだろ。卓球も入ってるのに」
美紀子の寝巻きはシンプルなライトグレーのスウェットだった。
「そういうあんたは色気とかさー。かわいらしさとかさー」
「いやいや兄貴を欲情させないようにとの妹的配慮よ」
「言い訳っぽいなあ」
「お兄さんがいるんだ。いいな」
美紀子を羨ましがった勇奈のパジャマは水玉模様だ。となりの理沙のパジャマはオレンジ色と白の縦じまだった。
朋与は周りを見渡しながら頷く。
「みんなそれぞれ違うんだねぇ…でもさ」
言葉を区切った朋与は真由を指差した。
「なんであんただけ中学ジャージなんだぁ!」
「こ、これは、ちょうどパジャマを洗濯しててさ…」
あさみは真由の肩を叩く。
「傷が深くならないうちに本当のことを話そうよ」
「信じてよー」
「無理、信じられない」
ジャージを魚に盛り上がる周りから外れて美紀子は一人、自分の荷物を漁っていた。
「あれ、ないなあ」
「何探してるの?」
「あ、あった」
美紀子が取り出したのはUSBメモリーだった。
「何それ?」
「何が入ってるの?」
美紀子は不適な笑みを浮かべながらパソコンに向かう。
「くくく、これはですね」
手馴れた操作でパソコンの電源を入れ起動させる美紀子。USBメモリーを刺してフォルダを開きファイルをクリックする。
「兄貴のPCからブックマークとかを拾ってきたのさ!」
「なにそれ」
「どういうこと」
疑問の尽きない一同に向かって美紀子は呟く。
「ようするにうちの兄貴はエロエロなのでインターネットのエロ動画とか一杯押さえてあるわけですよ」
「AV?」
「無修正とか?」
「ものによっては無修正もあります」
「おおおおお」
美紀子の返答にどよめく一同。そして乙女たちによるエロ動画鑑賞会が始まった。

(後編に続く)
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