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2009-06-30(Tue)

キャンペーン用小戦略

true tearsのイベントが富山で7月5日だったかに行われるらしい。当方は貧乏をこじらせている身なので当然行く事は不可能なのだが、この機会は俺自身のtrue tearsの作品解釈を広めるラストチャンスなのではないか…そう思いこの際一度徹底的な宣伝を行おうと決意した。まずは別名義でのtwitter、それが駄目なら2ch…そこまで宣伝して駄目ならばスッパリ諦めようと思う。

というわけでリンクでここに飛んできた人はまず考察目次から入ってね。各話考察でのメモ書きは読む必要全くないので考察まですっとばすべし。あと二次創作も読む必要ないから余程の暇人以外はスルーするように。
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2009-06-17(Wed)

二年次06月中旬:「雨上がりの日」

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



二年次06月中旬:「雨上がりの日」








その日の4時間目は化学だった。早めに化学室にと向かう比呂美と朋与はその途中、廊下の曲がり角でよく見知っている顔に出くわした。
「あれ?旦那じゃん」
朋与はジャージ姿の眞一郎を見つめる。どうやら体育が終わった直後らしい。眞一郎は目を泳がせながら小さく挨拶をする。
「あ、うん、こんちわ」
すると比呂美は目を閉じながら朋与を急かした。
「早く行きましょ」
「え?」
戸惑う朋与を置いていくかのように一人でずんずん先に進んでいく比呂美。そして眞一郎とのすれ違いざま、ぷいと顔を背ける。眞一郎はそんな比呂美を見ると視線を尖らせた。
「ちょ、比呂美、どうしたのよ」
朋与は早足で歩く比呂美をあたふたと追いかけていく。去っていく比呂美たちの後姿をじっと見つめていた眞一郎はやがて小さなため息をつくのだった。


「アダルトDVD?」
朋与の声は思いの外大きく学食の中に響き渡る。比呂美は口の前に人差し指を立て小声での会話を要求する。朋与は食事を中断して隣にいる比呂美の耳元でささやく様に先ほどの言葉を繰り返した。
「…アダルトDVD?旦那が見てたわけ?」
比呂美は定食メニューに盛り込まれたデザートを箸でつつきながら答える。
「そう、眞一郎君の部屋にあったのよ」
昨日、日曜日に比呂美は眞一郎の母親から仲上酒造の帳簿整理の手伝いを頼まれ仲上家を訪れた。そして一仕事終わったついでに眞一郎と少し話をしていこうと彼女が部屋を訪ねると、眞一郎の姿は部屋の中には無かった。暫く待つことにして彼女は部屋の中を見渡した時だ。机の上に異常な物を発見したのは。普段の眞一郎の部屋には存在しないはずのもの…アダルトDVDを彼女は見つけたのだ。比呂美の驚愕はやがて憤怒へと変わっていった。そしてそんなタイミングの悪い時にちょうど眞一郎が戻ってくる。比呂美は眞一郎に反論する暇を与えず一方的にまくし立てた後、憤慨しつつ仲上家を去っていったのだった。そんな昨日の出来事を思い返す比呂美は己の中の怒りがさらに増していくのを実感する。そして朋与はそんな比呂美を半目で見つめながら反論を試みる。
「でも男の子なら見てても当然じゃないの?」
比呂美はデザートの中のパイナップルとマンゴーに箸を突き立てた。
「何言ってるの!彼女がいる身なのよ!」
大声で怒鳴った比呂美に向かい朋与は口の前に人差し指を立てる。比呂美は我に返って咳払いをすると静かに口を開いた。
「とにかく、私たちは比較的自由に、その…出来るんだから、そんなもの必要ないはずでしょ。それに仕方なく一人でする場合だって、恋人のことを考えながらするのが普通じゃない」
朋与は肩をすくめつつ中立を示す。
「私にはわかりませんわ。彼氏いないし」
「とにかく、これは完全な裏切り行為よ。許せないわ!」
比呂美は左拳を握り締めながら宙を睨み付けた。


その日は朝から曇っていていつ雨になってもおかしくは無い天気だった。でも実際に雨が降り始めたのは比呂美が部活を終えて下校を始める直前だった。当然ながら用意してあった傘を差し家路に向かう比呂美。そんな下校時のことだった…その小学生たちを再び目撃したのは。以前見かけたことのあるいかにも仲がよさそうな小学生の男の子と女の子の二人組み。だが今日は何故か喧嘩をしているようだった。
「もう!しんじられないよ!」
「だから!話聞けよ!オタンコナス!」
「なによ!このスットコドッコイ!」
互いの悪口を言い合うのに合わせ黒い傘とピンクの傘がぶつかりあっている。仲裁をすべきだろうか?一瞬考えた比呂美だったが他人の事にとやかく首を突っ込むべきではないだろう。とりあえずその場は通り過ぎる事にする。
(本当に止めなくてもいいの?)
比呂美の中で迷いの言葉がリフレインしつづける。そんな比呂美が横を通り過ぎても子供たちは喧嘩を続けている。そんな彼らの姿を見ていると比呂美の中にとある過去が蘇って来た。
(そういえば、私と眞一郎君も一度大喧嘩した事があったっけ?)
あれはたしか小学校3年生くらいだったろうか?ちょうど今喧嘩をしている子達と同じくらいの年齢だったと比呂美は思い返す。
(あれ?そういえば…喧嘩の原因って…)
比呂美は自分自身、喧嘩をしたことを覚えていてもその発端を覚えていないことに気がついた。いったい何が原因だったのだろう。幾ら考えても思い出せない。思い出せないということはきっとたいした理由もなかったのだろうと考え、比呂美はそこで追憶を打ち切る事にした。


二日続きの雨が降り続く中、比呂美たちはいつもどおり体育館でバスケ部の練習をはじめる。準備運動の最中、比呂美は体育館を眺め回してため息をつく。
「どう、し、たの?」
準備運動をしつつ体の動きのリズムに合わせて質問してくる朋与。比呂美はあごでため息の理由を指し示す。
「なるほど」
朋与が比呂美の示した方向を見つめると十名ほどの男子生徒がさっと目をそらす。中には腕を後ろに隠す子もいる。恐らくは携帯のカメラを使う気だったのだろう。
「人気者ですなあ」
朋与のおちゃらけた発言に比呂美は口を尖らせて反論する。
「笑い事じゃないわよ」
「でも仕方ない気もするわよ。それじゃあね」
朋与はそういうと比呂美の胸元を指し示す。比呂美はその自分の胸を見つめるとさらなるため息をついた。確かに比呂美の胸は恋人が出来てから急成長を続けている。着やせするたちなので目立ちづらいものの、気づいている人も少数とはいえ以前から存在したようだ。だがその人数は衣替えとともに多くなってしまった。そして噂を聞きつけた男子が一目見ようとチャンスをうかがっているのが現状だ。比呂美の胸を見るためにわざわざこの第3体育館だけ見学しにくるのだ。そしてその人数は雨で運動系の部活の多くが中止になった場合には着実に増えていると比呂美は判断している。大きさのわかりづらいスポーツブラでこれなら普通のブラジャーを着けていたらどうなっていただろう。そんな事を考えつつ比呂美は自分の胸を見つめる。
(眞一郎君は挟むと喜んでくれるけど…大きいのも考え物よね)
比呂美がそんなジレンマの中をさ迷っていると朋与が高岡キャプテンに向かって声を上げた。
「キャプテン!こんな下衆な観衆がいたら練習に響きます!」
高岡キャプテンは男子生徒を見つめ回して暫く考えた後、口を開いた。
「そうね、一度学校側にかけあって見ましょう」
「やりい!」
朋与は自ら発した見学規制案に好感触を感じ取ると指を打ち鳴らす。
「よかったね。にしても全く…男って奴はしょうがないね…」
「本当、男の子ってしょうがないわよね」
朋与の意見に賛同する比呂美。だがその脳裏には見学する男子生徒ではなく眞一郎とアダルトDVDの影がよぎっていたのだった。


またしても比呂美は下校途中で小学生の子達に遭遇してしまう。例の喧嘩をしている男の子と女の子だ。雨の中、わざわざ道端で喧嘩しなくてもなどと考えながら比呂美は小学生の横を通り過ぎようと進んでいく。小学生たちとの距離が縮んでくると比呂美にも何を口論しているのかはっきりと聞き取ることが出来た。
「最低よ!スカートめくりなんて!」
どうやら女の子は男の子にスカートを捲られたらしい。そういえば自分と眞一郎との子供時代の喧嘩の原因もスカート捲りだったような気がする。比呂美は忘れていた過去を思い出した。
「男らしくないわよ!」
「だからさ!男にはやらねばならないときがあるんだよ!ショードーが抑えられない時がさ!」
今ひとつ男の子の反論は要領を得ないものだったが、衝動が抑えされない時という言葉が比呂美の脳にちょっとだけ引っかかった。
「女にはわかんないんだよ!」
比呂美はそれなりの性体験と性知識を身につけていると自負していたが、それでもひょっとしたらまだ男の子の生理と言うものを正しく理解していないのかもしれない。だから恋人がいる男がAVを見るというのも女には理解できなくても同じ男なら理解できるのかもしれない。それまで出来なかったそんな考え方が比呂美の中に初めて生まれてきた。
「わかんないよ!なんで他の女の子の…あかゆきちゃんの馬鹿!!」
そう言うと女の子は雨の中を走り去っていく。
「おい、ひろり!待てよ!」
男の子もまた女の子を追いかけていく。そしてその場に比呂美だけが取り残された。
(ひょっとしてヤキモチ?)
どうやら女の子はスカートめくりの対象が自分で無かったことに腹を立てていたようだ。
「そうよね、私のもヤキモチだわ」
比呂美は雨雲を見上げて呟く。でもこのヤキモチは恋人なら当然だと思う。もし男の子の生理上、AVを見る衝動が抑えられなくて当然だと仮定しても、この思いはわかって貰わないと。そう考えた比呂美はポケットから携帯電話を取り出すと喧嘩相手のメールアドレスを呼び出した。


「ごめんなさい」
開口一番、比呂美が発した言葉。眞一郎は玄関のドアを閉じるのも忘れて目の前で頭を下げる比呂美を見つめる。
「ようやくわかっ…」
一瞬顔をほころばせる眞一郎だったが、比呂美はその喜びの言葉をさえぎってきた。
「でも、わかってほしいの。たとえ、男の人の生理がAVを必要としてるとしても…女にとってそれは受け入れにくいってことを!」
頭を上げつつ眞一郎に懇願する比呂美。眞一郎は繭をしかめて頭を掻きむしった。
「ああ、もうわかってないじゃないか!!」
そんな眞一郎を見て比呂美は首をかしげる。
「どうゆうこと?」
「考えればすぐわかるだろ。俺の部屋、DVDプレイヤーなんか無いってこと」
眞一郎は玄関を閉じつつ比呂美に説明をする。言われてみれば仲上家にはDVDプレイヤーは居間にある一台きりだと思い当たる比呂美。
「え?じゃあなんで?」
「だからさ、あれは三代吉の忘れ物なんだって」
眞一郎の説明に呆然となる比呂美。
「な、なんでそう言ってくれなかったの?」
「お前が人の話全く聞こうとしないからだろ!」
眞一郎は呆れたような視線を比呂美に見せてくる。比呂美は申し訳なさそうな顔で再度頭を下げた。
「…ごめんなさい…」
眞一郎は比呂美に背を向けつつ玄関に腰を下ろすと靴を脱ぎ始めた。
「全く、もう少し人の話聞くようにしてくれよ…」
比呂美は眞一郎の背後で腰を下ろし正座する。
「ごめんなさい…」
靴を脱ぎ終わった眞一郎は玄関に上がって立ち上がると比呂美に向かって手を伸ばした。
「ま、過ぎたことはもういいよ。今度から気をつけてくれれば」
比呂美は眞一郎の手を掴むと彼に引っ張られるようにして立ち上がった。
「うん、気をつけるね」
「一応言っとくけど、俺はお前以外の女をオカズにするような真似はしないぞ。約束する」
「うん、ありがとう」
眞一郎の一穴宣言に比呂美の顔がほころんでいく。そんな比呂美を見つめながら眞一郎は昔のことを思い出していた。
「そういえば、子供の時も似たようなことあったよな」
「そうだっけ?」
「ああ、小学校でスカートめくりが流行っていた時にさ…」


いつになったらこの雨はやむのだろう。そんな事を思いながら部活に打ち込んでいた比呂美だったが、終わってみると外の雨は小降りになっていた。この調子ならもうじきやむだろうなと感じながら彼女は傘をさして自分の部屋への帰り道を辿っていく。そしてその帰り道の途中で彼女は二度あることは三度あるという言葉を思い出さずにはいられなくなった。そう、またもや例の小学生とニアミスしたのだ。
「ごめんなさい」
「いや、俺のほうこそ悪かったよ」
どうやらこの二人も仲直りしたようだ。
「あそこでめくらないと友達から仲間はずれになりそうだったんだよ」
「そうだったんだ」
男の子の弁解を初めてちゃんと聞いた女の子。どうやらそれなりの納得は得たようだ。そんな彼らを横目で眺めつつその横を通り過ぎた比呂美は自分と眞一郎の小学生時代の喧嘩を思い出した。結局眞一郎のスカートめくりは落し物を拾おうとしたときにランドセルの縦笛が比呂美のスカートに引っかかっただけだったという。それを比呂美は眞一郎の弁明も聞かずに意図的なスカートめくりだと判断してしまったのだ。男子の間でスカートめくりが流行っているというだけで。
(結局、何も進歩して無いんだな)
比呂美は己の愚かさに深いため息をつかざるを得ない。眞一郎は比呂美を傷つけるような真似はよっぽどのことがない限りはしない。そんな簡単な事にも思い至らなかった比呂美は自分を恥ずかしく思った。でも進歩が無いことが自覚出来ただけでもほんのちょっとは前進した事になる。ほんのちょっとだけでも前に進み続けられればやがては大きな進歩になる筈だ。そう信じた比呂美が空を見上げると、いつの間にか雨は止み雲の切れ間から太陽の端っこがそのまぶしい顔を覗かせていた。そして比呂美は傘を閉じると大きく深呼吸をした。
「よし!」
そして彼女は前に向かって歩き始めた。




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あとがき:

今回の話って多分、今までの話で一番つまんないよね。まあ6月の話はこれ一本だから、あんまり欠番にはしたくないけどさ。修学旅行を6月の話にすればよかったなあ。

なんか今まで出しそびれていた“第3体育館”ですが、体育館で女子バスケ部以外が練習していないという事実を踏まえると体育館が3つ存在するという仮定が生まれてきます。第1=男女バレー部、第2=男子バスケ部という割り振りのつもりです。本編中の交流戦の男子の試合も第2体育館(第3と見た目は同じ)で行われていたという脳内設定。流石にバレー部が存在しない学校はほぼ皆無だと思いますし。

なんだかんだでこの二次創作連作もペースは遅いものの着実に進んでますよね。まあ文章は相変わらずのダメっぷりだけど。それでも言い回しが思いつかなくても誤魔化す方法はすぐに出てくるようにはなりました。いい言い回し自体が思いつかないのは相変わらずですが。

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