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2008-12-31(Wed)

買えなかった

貧乏をこじらせているのにコミケにいく。がタペストリーは売り切れだった。流石堂は買えたが。
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2008-12-28(Sun)

駄文同盟に

ようやく第10話の考察+αが終わった。これで4ヶ月半以上遅れたことになる。これではいかんと発破を掛けるためにちょっと駄文同盟に登録してみようと思う。まあ元々第10話か第11話分の考察が終わったら徐々に宣伝していこうと思ってたんだけどね。

2008-12-24(Wed)

二年次12月中旬:親子の絆(後編)(前倒し先行公開)

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



二年次12月中旬:「親子の絆」(後編)(前倒し先行公開)

このSSは前編のつづきになっています。こちらからどうぞ。






その翌日も私はマー君を夕食に誘った。マー君はちょっと悩んだ後に夕食を共にするのに同意した。私がハンバーグを作っている間、マー君は学校の授業の復習や宿題をしているようだ。
「よしできた」
私はマー君の勉強の邪魔にならないようにそっとテーブルに近づきお皿をお盆から移していく。その時ふと一枚の紙切れが目に付く。私はお盆を空にすると紙切れを取り上げてみた。
「32点…」
紙切れは算数の小テストだった。マー君は私がテスト用紙を見ていることに気づくと素早くそれを奪い返す。
「見た?」
「うん、見た」
マー君は恐る恐る呟く。
「怒らない?」
「どうして?」
「お母さんはテストの点数が低いと怒るんだ。こんな点数を取ってちゃ駄目だって。あんまり悪い点ばかり取ってる子は橋の下に捨てちゃうって…」
「な!」
私は余りのことに憤慨を抑えられない。子供に対して捨てるなどと脅迫するなんて!私は心を落ち着かせようとしながらさらなる提案をしてみる。
「お姉ちゃんがお勉強教えようか?」
「え?」
「こう見えてもお姉ちゃんは頭がいいってよく言われるのよ。テストの順位も1番とか2番とかだしね」
「すごいや!お母さんのいうような色ボケアホ女じゃなかったんだ!」
「色ボケアホ…」
私はマー君の母親の暴言に少し心を刺されるも気を取り直す。
「で、何教えようか?算数?国語?」
「じゃ、先に一つ教えて。お姉ちゃんと昨日のお兄ちゃんは夫婦なの?裸見ても平気だったけど」
私はマー君の意外な質問にどう答えたものかしばらく悩む。
「うーん、お姉ちゃんたちは将来夫婦になるための予行演習…練習中なのかな」
「将来?」
「うん、高校を出たらすぐ…後1年3ヶ月ぐらいしたらお姉ちゃんたちは結婚するの」
「お嫁さんになるの?」
「うん」
私は思わず幸せそうな笑みを浮かべてしまう。私の笑みを見たはずのマー君は少し眼を逸らして呟いた。
「…じゃ、まず算数から」

土曜日。部活を終えた私はまた長引いたミーティングについてぼやきながら家路についていた。その時携帯が鳴り響く。携帯を開くとそこには愛しい人の名前が。今頃は踊りの練習のはずではと思いつつも通話ボタンを押す。
「もしもし眞一郎君?踊りの稽古中でしょ?どうしたの」
「あ、うん、なんかあ能登さんが急用とかで急に取り止めになったんだ」
能登さんといわれてもよく判らないがどうやら稽古は中止らしい。私は歩きながら通話を続ける。
「ふーん、で今どこ?」
「…君の真横」
「へ?」
私が交差点で辺りを見渡すと右側の遠くに人影が見えた。すると人影は右手を上げた。
「この距離でよく判るわね」
眼鏡やコンタクトで少し矯正している私は比較的視力が弱い。ゆえに人影も眞一郎君っぽいとしか判らない。目のいい彼ならこの距離でも私だと判るということだろう。人影はこちらに向かって走り出し、それはやがて眞一郎君の姿を取り始める。
「何も走ってこなくても」
私は携帯をしまいながら呟く。眞一郎君は息を乱しながら答える。
「はあはあ、いや、なんとなく」
「で、今日はどうする?今から家来る?あ、来るならその前に夕飯の買出しをしておきたいかな」
「うん、いいよ。たまには俺も買い物付き合うよ」
「ふふ、やっぱり一緒に買い物って新婚さんみたいよね」
私たちはそんな軽口を叩きながら来た道を引き返してスーパーへと向かった。

そうして恋人との甘い時間を堪能していた私が隣の家の男の子のことを思い出したのは夜も更けてきた後だった。私はマー君を夕食に招待してあげなかったことに少し後悔しつつも約束したわけでもないからいいかと自分に言い訳をし、また彼との蜜月を楽しみ始めたのだった。

日曜日、眞一郎君は朝昼兼用の食事を私と一緒に食べた後で家に帰っていった。彼が去った後、私は部屋の掃除に取り掛かる。一人暮らしだとどうしても部屋掃除のタイミングが限られてしまう。出来る事は出来る内に出来るだけやっておかないといけない。私は掃除機を取り出してコンセントを挿した。

私が部屋の掃除を一通り終えてちょっと一休みとお茶を入れていると隣から大声が聞こえてきた。私は思わずお茶を注ぐ手を止め聞き耳を立てる。
「なんでテスト隠してたの!」
それは母親がマー君を責める声だった。母親の叱咤はさらに続く。
「それに何なの!この点数!!」
「こんな点数取るような子はもううちの子じゃありません!!」
その後微かに聞こえた音は母親がマー君を平手打ちで叩いた音なのだろうか。暫くの沈黙の後、子供が泣き叫ぶ声が聞こえる。泣き声の出場所は徐々に移動していき、やがてドアの開く音が聞こえた。
「ちょっと!まだ話は終わってないわよ!どこいくの!!」
そして廊下から走るような足音が響き。すぐにその響きは遠ざかっていく。やがてアパートに静寂が訪れ時計の音が聞こえてきた。そして私の脳裏に亡き父親の姿がよぎる。私はいつにまにか唇を噛みしめていた。私は気分を変えるために夕飯を何にすべきかと冷蔵庫の中身を確認してみた。そして結局、普段は作らないような料理を作ってみてもいいかなとレシピ本から幾つかのメニューの食材をメモして私は夕食の買出しに出かけることにした。

悩んだ挙句の夕食は鰤のムニエル。実はまだムニエルとかは作ったことがない。レパートリーを増やすいい機会かもしれないなどと考えながら帰り道を急ぐ。行きには曇っていたはずだがスーパーにいる間に雪が降り始めていた。結構な本降りだ。いつもならこういう日は傘を持って来るはずなのだが今日はなぜかそこまで気が回らなかったのだ。私が早歩きで通りを進んでいくと細い路地裏に人影を感じた。それは子供のようだった。気になった私は少し引き返して路地裏を覗く。そこにはしゃがみこんだマー君の姿があった。
「…帰ろう?」
なんと声を掛けるべきか悩んだ末に私が選んだ言葉。でもマー君はそれに拒絶する。
「…駄目だよ」
私は暫く悩んだ後、新たなる提案を打ち出した。
「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に今川焼き食べてこうか?」

「いらっしゃいませ!あれ?」
私が雪を払いながら今川焼き屋の中に入ると愛ちゃんは私の顔を見て驚いていた。
「珍しいね。比呂美ちゃんが一人でここ来るの」
「一人じゃないわ」
私がそういうとマー君が私の後ろから顔を出す。
「誰?親戚の子って…ことはないのか」
訝しい顔を見せる愛ちゃん。
「うん、隣の子。ちょっとね。あ、それより冷蔵庫貸してくれる?」
私はそういうと買い物袋を見せる。
「…今、隙間あったかなあ」
愛ちゃんは困惑しつつも私の荷物を冷蔵庫に入れてくれた。
「そういえば野伏君は?」
私はテーブル席にマー君を座らせ、店内を見回しながら尋ねた。
「うん、三代吉はなんか買い物があるとかで。眞一郎も一緒に付き合うって」
「へえ」
そういえば用事があるような話は聞いていた。
「で、ご注文は?」
「つぶ2こし1クリーム1で」
私はマー君の対面に腰掛けながら微笑んで答えた。

「ごちそうさま」
今川焼きを食べ終えたマー君に私は一つ質問をしてみた。
「ね、お母さん嫌い?」
私の言葉に固まるマー君。やがてどこか遠くを見つめながら呟いた。
「昔は好きだったけど…」
「マー君はお母さんのこと好きでいたいのよね?」
図星を突かれたのだろうかマー君は驚いた顔で私を見つめる。
「うん、そうかも…」
「だったら…」
私が口を開くと店のドアが開く。
「いらっしゃ…なんだあんたたちか」
愛ちゃんが挨拶を途中で止めたのは客が眞一郎君と野伏君だったからだ。
「今から入ろうか??愛ちゃん」
「うん、お願い」
野伏君はどうやら今から愛ちゃんの手伝いをするようだ。
「あれ、どうしたんだよ」
傘を傘入れに押し込んだ後、眞一郎君は私たちに気づく。
「そうだ、眞一郎君も一緒に来てくれる?」
「へ?」
私の突然の言葉に眞一郎君は戸惑っている。マー君もなにやら複雑な顔をしているみたいだった。

私たちは竹林を抜けてアパートに向かう。私は愛ちゃんに傘を借りマー君と二人で使う。眞一郎君も一緒に入れればいいのだが、さすがに3人は無理がある。彼は自分の傘を一人で使っていた。そしてもう少しでアパートにたどり着こうとする時、ちょうど反対側に傘をさした女性の姿が見えた。女性は私たちに気づくとこちらに駆け寄って来る。思った通りそれはマー君の母親だった。彼女はマー君に近づこうとする。だがマー君は私の後ろの隠れてしまった。
「どこいってたの!」
母親は怒りの形相でマー君を見ている。マー君が私の服を掴む手に力が入る。
「こっち来なさい!」
そういうと母親はマー君を引っ張り出し頬を引っ叩いた。
「私だって忙しいのよ!余計な世話掛けさせないで!どうしてあなたはそうなの!テストだって!!」
「そんな言い方ないんじゃないですか!」
私は思わず声を上げてしまう。呆気に取られた母親に私は抗議を続ける。
「自分の子供でしょ!勉強だってどうしても出来ないというなら仕方ないじゃないですか!!」
「比呂美…よその家のことに首を突っ込むのは…」
「判ってるわよ!!」
眞一郎君の忠告ももっともだとは思う。よその家にはよその家のやり方がある。とんかつにマヨネーズととんかつソースをかけようと私が口出しすべきことじゃない。でも、それでも私にも譲れないものはあるのだ。
「その通りよ。家の問題に他人が口を挟まないで頂戴」
母親もまた同じ言葉を発する。私は深呼吸して空を見上げる。気温の問題なのだろうか雪はいつのまにかみぞれになっていた。このままいくと雨になるかもしれない。
「…少し昔話をさせてください」
私はマー君に近づくと彼に傘を差し出す。マー君が黙って傘を受け取ると私はみぞれに打たれながら空を見上げ記憶を紡ぎ出した。
「私の父は小学校の教師をしていました。そして強い信念をもった人でした。子供のころにしっかりとした教育を施せば真面目で優秀な人間に成長すると。そして私はそんな父親により厳格に育てられました。教育者の娘なのだからこれくらいできないと示しがつかない。面子が立たないと言われながら。そして私は勉強や運動で人よりよい結果を出せるようになりました。父には感謝しています。おかげで補習や追試とは無縁の学校生活が歩めるんですから…でも…」
私は母親を見つめ己の罪を懺悔する。
「でも、私はそんな父親を愛することが出来なかった…最後まで愛情を持つことが出来なかった!!父が死んだ今でも!!!」
みぞれは確実に雨に近づいてる。私は濡れ鼠になりながらそう感じていた。
「本当は私だってお父さんのこと好きになりたいのに!なんで少しも優しさをくれないの!私は貴方の信念を証明する為の道具でも、自尊心を満足させる為の道具でもない!一人の女の子なのに!!」
いつのまにかうつむいていた私の目から熱いものが溢れていた。そしてその熱さもすぐにみぞれが当たって冷やされていく。いや、もう雨という方が近いだろう。母親は呆然としながら私を暫く見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「…学…寒いから、もう部屋に戻りましょう…」
「う、うん…」
マー君はそういうと私に傘を戻し母親のさす傘の中に入る。そして二人はUターンしてアパートに向かう。去っていく彼らの背中を見つめながら私は呟いた。
「…軽蔑した?」
「何が?」
私は後ろにいる眞一郎君の顔を見るのが怖かった。
「自分の実の父親にも愛情を持てない…そんな女なのよ…」
後ろでなにやら音がする。どうやら眞一郎君は傘を畳んでいる様だ。そしてこちらに近づく足音。そして私の傘の中に入って背中を抱きしめてきた。
「大丈夫。お前はそのままでいい。お前のままでいい。それに父親が愛せなかったならその分誰かを…俺や友達とかを愛すればいいんだ。軽蔑なんてする訳ないだろ」
私は左手で眞一郎君の手を掴む。
「…ありがとう」
あぁ、やっぱりこの人は私の罪を赦してくれる。私の全てを認めてくれる。なんて大きな心なんだろう。なんてすごい人なんだろう。あぁ、こんなにも素晴らしい人に巡り会えた奇跡、そしてそんな人に一番に愛される奇跡に感謝せずにはいられない。私の冷えた体は彼のじんわりとした温もりを感じていた。
「な、そろそろアパート入らないか?風邪引くぞ。お前」
暫く抱きしめ続けた後、眞一郎君は片手を離し私の左側に来る。そして左手で私の頬を拭ってくれた。
「大丈夫よ。鍛え方が違うから」
「いやでも、風呂とか入ったほうがいいって」
「あ、そうだ、久しぶりに一緒に入ろうか?」
私たちは軽口を叩きながらアパートに向かう。いつの間にか雨も小降りになり西の空はかすかな雲の隙間から夕焼けの赤い色を覗かせていた。

ちなみに私が愛ちゃんのところに夕飯の食材を忘れてきたのに気づくのは眞一郎君とのお風呂の中で2回戦を終えた後だったりする。

翌日、部活を終えた私がアパートに帰ってくるとそこには見慣れない軽トラックが停めてある。トラックには引越し荷物らしきものが積んであった。また誰か引っ越してきたのだろうか?でも部屋に空きはなかったように思う。訝しみながら私が階段を上がると途中にマー君が座っていた。
「あ、お姉ちゃんだ。ママー!お姉ちゃん帰ってきたよ!」
マー君は私を見るなり母親を呼ぶ。昨日言ったことに反論でもする気だろうか。母親は階段から降りてきて私と目線を合わせた。私は思わず身構えてしまう。
「…主人と折り合いが悪くなったのは、子供の教育方針が食い違ったからだったわ」
突然始まった身の上話。まあ私も人のことは言えないのだが。
「私は子供をビシビシ鍛えるべきだとして、あの人は伸びやかに育てるべきだとした…」母親は咳払いをした後で小さな声を出した。
「ありがとう…」
私は耳を疑う。彼女は私の戸惑いなど無視して言葉を続けた。
「おかげで大事なことを見失わずに済んだわ。私だって息子には愛されていたいから…」そこにマー君が階段から降りてきて私に抱きついた。
「あのね、僕たちお父さんとまた一緒に暮らすことになったんだ」
私は軽トラックの方を振り返る。あれはマー君たちのもの。今日ここから引っ越していくということなのか。
「そんな急に…」
「善は急げというしね。これでこの町ともお別れね」
母親は嬉しそうなマー君をじっと見つめながら答えた。
「せめて麦端祭りまでいれば…彼、麦端踊りの花形をやるんですよ」
「そう…でももう決めたの」
母親の決意は変わらないようだ。マー君は上目遣いで私に話しかけてくる。
「ね、しゃがんで」
「うん?」
よく判らないが私はマー君に従いしゃがみ込んだ。するとマー君は私のほっぺにキスをする。
「な!?」
「さよならお姉ちゃん。素敵なお嫁さんになってね。好きだったよ」
そういい残すとマー君は真っ赤な顔をして急いでトラックの助手席に潜り込んだ。
「もう…」
私は頬に残る感触を手で押さえる。すると母親が私にメモ用紙を渡す。
「式の日取りが決まったら教えなさい」
「え?」
「別に私がいきたい訳じゃないわよ。あの子がね」
「判りました。連絡します」
「それじゃ」
そういって母親はトラックの運転席に乗り込む。やがてトラックはアパートの駐車場を走り出した。私は晴れやかな顔でそれを見送る。マー君と私は見えなくなるまで互いに手を振り合った。トラックが見えなくなると私はスーツ姿の女性が軽トラックに乗ってるとなんだか間抜けだなと見当違いの感想を抱きながらスキップで階段を上っていくのだった。

数日後、私は一度失敗に終わった鰤のムニエルに再挑戦し、見事に大成功させた。かすかに記憶にある母の料理とは少し異なる味という気がするが、これが私の味なのだと思う。そして私は一尾分をタッパーにつめた。おばさん、すなわち眞一郎君のお母さんに持っていく為だ。その際に彼女に向かってこれが私の味なのだと胸を張って言おうと思う。家の味とは違うとか言われそうだなと思いつつ私は玄関のドアを開いて外に出るのだった。



###########

あとがき:

前回公開分に続きまたもあとがきだ。これからはできるだけあとがきをつけようと思う。まあそのうち飽きるかもしれんが。

今回は前倒し公開なので順当にいけば公開済みの設定補完妄想とかもどうしようかと悩むことになった。結果出来るだけ伏せて置くことに決めた。ただ比呂美の爆乳化とかは伏せて置くことが出来なかった。この爆乳化はほんの些細な事で決めたものなのので、正直嫌いな人は無視して下さい。とは言えこの二次創作全体に影響しちゃってるので、気に食わない人はもう見ないようにしよう。

そういえば比呂美の父親が小学校教師と言うのも今回が初出なんだよな。これの説明は二年次4月中旬の話が終わってからしたいかなあ。今のペースだといつになるか判らんが。
つーかよく考えたら卒業後にすぐ結婚とかも初出だった。俺の中ではもうとうに確定事項なので初出とすぐに気づかなかったわ。

今回は他の話よりはまだ書きやすかったように思う。それでもちょくちょく詰まるし予定外の要素が書いてる最中に突如発生してくる。よその家の味とか、バスタオルをはぐとか、鰤のムニエルとか、本当に書いてみないと何が必要かって判らないんだよなあと思う。短めで終わるかなと思ってたらかなり長いくなるし。しかし全然文章が巧くならないな。どうにか手っ取り早く巧くなる方法はないものか。

2008-12-24(Wed)

二年次12月中旬:親子の絆(前編)(前倒し先行公開)

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



二年次12月中旬:「親子の絆」(前編)(前倒し先行公開)








久々にバスケ部の練習が休みの日。私は雪道を一人、自宅に向かう。雪で冷やされた冷たい風が私の左頬を突き刺す。私は 左手を見つめ、その手を繋いだり絡めたりする相手の不在を嘆いた。そう、何時もなら練習休みの日は眞一郎君と校門前で待ち合わせて一緒に帰るのだが、生憎と今日は一人だ。今頃、彼は公民館で麦端踊りの練習をしている頃だろう。本来なら今年は踊らなくてもいいはずだったのだが、先日踊り手の一人がスキー中に足を骨折してしまい、急遽眞一郎君にお鉢が廻って来たのだ。
「全く、誰よ。足折ったの」
私が骨折した人を呪うなどと不謹慎なことをしながらアパートの前まで辿り着くと、そこには寂しそうに階段に腰掛けている男の子がいた。
「どうしたのボク?」
私が声をかけると男の子が半泣きの顔を上げる。見たような気がするその顔は、たぶん最近越してきた母子家庭の子供だろう。
「おなかすいた…」
年のころは小学校の低学年くらいだろうか。確か子供の頃はおやつとか必要の筈。夕方にお腹を空かしていてもおかしくはない。
「ボクはココの子よね?なんで部屋に入らないの?」
「カギ忘れた…」
私は僅かな逡巡の後に彼の肩に手を掛けた。
「じゃ暫く私の部屋に来る?」
「え?でも…」
明るい返事を期待していた私は彼の暗い声に少し戸惑う。
「遠慮しなくてもいいわよ。おやつも出すし」
彼は暫く考えた後に口を開いた。
「ごめんなさい。ママからお姉ちゃんと口を聞くなって…」
「へ?なんで?」
何か気に障ることでもしたのだろうか?特に身に覚えはないが。
「だって…お姉ちゃんは男をとっかえひっかえして連れ込んでいるって…」
「な!?」
私は込み上げた怒りの叫びを必死で抑えながら否定の言葉だけを吐き出した。
「それは違うわ。私は彼氏一筋だから。男をとっかえひっかえなんてしてないわよ」
「男を連れ込んでいることは否定しないのね」
突然の後ろからの声。私が振り返るとそこにはいかにもキャリアウーマン風の女性の姿があった。
「ママ!」
男の子は立ち上がると母親に駆け寄る。
「全くあれほどカギはいつも大事に持ってなさいと言っておいたのに…」
「御免なさい」
きつい母親の言葉に男の子の歩みが鈍る。母親は息子の横を通り過ぎると階段を上っていく。母親の背中を申し訳なさそうに見つめる男の子。
「ほら早くしなさい。私は急いで仕事に戻らないといけないのよ」
「う、うん」
男の子は慌てて母親の後を追う。ため息を一つ吐き出した後、私も階段を上がっていく。私が2階の自室へ向かっていると。隣の部屋のドアから先の母親が出てくる。
「じゃ、私はまた仕事に戻るから」
「ど、どうも…」
母親は私をじっと軽蔑の視線で見つめた後、ゆっくりと口を開いた。
「貴方が男をとっかえひっかえしてようと彼氏一筋だろうと、男を連れ込んでいるのには変わりないの。正直やめてくれない?子供の教育に悪いから」
「な!」
「時たまかすかに聞こえてくるのよ。夜中の喘ぎ声。子供がその意味に気づいたらどうするの?」
「それにこのアパートには結構独身女性が多いの。知ってるでしょ。若い男が出入りしてたら皆不安になるわ」
矢継ぎ早にまくし立てる母親。私は彼女を睨みながら呟く。
「…眞一郎君は他の女には手を出したり色目を使ったりしません…」
「どうだか。誰か被害にあってからじゃ遅いのよね」
私は必死に感情の爆発を抑えながら笑顔を作る。
「大丈夫です。眞一郎君は。もし万が一、彼が他の女に手を出したなら…私が彼を殺します」
「こ、殺すって…本気?」
母親はたじろぎながら呟いた。
「勿論、私も後を追いますけど」
「と、とにかく少しは自重してよね!」
母親は捨て台詞を残すと階段を降りてアパートを後にした。私はため息をつきながら空を見上げる。
「ま、そんなこと有り得ないけどね」
曇り空から少しだけ夕焼けが顔を覗かしている。私は歩き出しながらポケットから鍵を取り出し部屋のドアを目指した。

数日後、部活を終えた私はスーパーに寄り道して夕食の買出しを済ませ家路へと急ぐ。
「早く帰って夕食の支度をしないと」
部活の後のミーティングが予想外に長引いた為、眞一郎君が稽古を終えて尋ねてくる時間に夕食を作り終わることが出来そうにない。祭りが終わるまでの間はどうしても二人の時間が削られてしまう。その分出来るだけ二人の時間を取りたいのに。とそこに携帯の呼び出し音が。歩きながら私が携帯を開くとそこには眞一郎君の名前が表示されていた。
「はいもしもし」
「あのさ、うん、言いにくいんだけど…」
「夕飯の支度、ちょっと遅れそうなの。ごめんね」
「いや、その…踊りのメンバー皆で食事をしないかって事になってさ。断れる空気じゃなかったんだよ」
私は足を止めて呟く。
「夕飯いらないってこと?」
「うん、ごめんな。後でいくから。そっち行く前にまた電話するよ」
「…わかった」
私は携帯をしまいながら空を見上げる。曇っぽい夜空から雪が舞い降り始めている。また寒くなりそうだ。私はとぼとぼと歩き始めた

アパートまで私がたどり着くいたころにはすでに雪は本降りに近い状態だった。服についた雪を手袋で払った後、その手袋をしまいつつ階段を上がる。部屋の前までたどり着きドアの鍵を開けているとちょうど隣の部屋のドアが開いた。そして中からは昨日の男の子が現れる。
「こんにちわ」
「こ、こんにちわお姉ちゃん」」
戸惑いながらも挨拶をきちんと返してくる。そんな男の子に私は微笑みながら尋ねる。
「この雪の中お出かけ?」
「え?雪降ってるんだ」
男の子は廊下から外を見つめて言葉を続けた。
「でも行かないと食べるものがないし」
「夕食のこと?お母さんは作ってくれないの?」
「お母さんは忙しいんだ。だから僕はほとんどカップラーメンばかりで…でもちょうど買い置きが切れちゃってて…」
「カップ麺ばかりって…」
私は暫くの逡巡の後に一つの提案を繰り出した。
「お姉ちゃんのところでご飯食べる?」
「え?いいの?」
うれしそうな顔を見せる男の子。私も釣られてつい笑顔になってしまう。
「うん、どうせ二人分の材料買っちゃったしね」

「はい出来たわよお待たせ」
私はテーブルに料理を並べていく。
「うわトンカツだあ。なんか久しぶり」
男の子はそういうとテーブルの上に乗せていた教科書と学習帳を絨毯の上に下ろした。
「宿題?」
「ううん、学校の授業の復習」
「偉いね」
「…違うよ」
男の子はつまらなそうな呟きの後に何も言葉を続けない。何か聞いてはいけない事なのだろうか。私は話題を変えることにした。
「トンカツにはソースかける?それとも醤油?」
「とんかつソースかな」
「うーん、生憎家にはないなぁ」
「じゃ、ソースでいいよ。あとマヨネーズ」
「マヨネーズもかけるの?」
「うん、家は皆そうしてる」
「ふーん。じゃあ私も真似してみようかな。初挑戦だ」
「じゃ、いただきます」
そうして私は初めての味に挑戦したものの、正直不味くはないものの今ひとつという感じで私はちょっとだけ後悔を感じた。

「ごちそうさま」
この子は食前食後とも挨拶が実にきちんとしている。親の教育がしっかりしているのだろう。
「お粗末さまでした…で、どう?美味しかった?」
「うん、おいしかったよ。お姉ちゃんは?」
「うーん、正直あまり好きな味じゃなかったかな。いや美味しいんだけど。よその家の味って感じかな」
「そっか…よその家の味か…じゃ仕方ないかな」
男の子は複雑な表情を見せる。するとそこに携帯のメール着信音が。私が携帯を開いて操作するとそこには眞一郎君からの謝罪メールが現れる。会食が長引きそうなので今日はもうこちらには来ないことにするらしい。私は深いため息をついた。
「どうしたの」
男の子が不安げに尋ねてくる。私は来る筈だった彼氏が来れなくなった事を伝えた。
「寂しい?」
不意の質問が私の心を突き刺す。私は暫く押し黙った後でゆっくりと答えた。
「…そうかもね」
「もうちょっとここにいてもいい?」
男の子は私の顔色を伺いながら尋ねてくる。私は微笑みながら答える。
「ええ、いいわよ」

翌日、私は帰宅するとすぐに隣室に向かい呼び鈴を押してみた。
「どちらさまですか?」
閉まったままのドア越しに男の子の声が聞こえる。
「お隣の湯浅です。えーと…」
私のその時初めて男の子の名前を聞いていないことに気づいた。するとドアが開き男の子が顔を出す。
「お姉ちゃん?どうしたの?」
「うん、またカップ麺を食べてるのかなと思って。で、もし良かったらお姉ちゃんと一緒に晩御飯食べてくれないかな。話し相手になってくれると嬉しいんだけど」
私は半屈みになって男の子と目線を合わせる。男の子は恥ずかしそうに応えた。
「まあ、そんなにいうなら…」
「そうだ、ボク、名前聞いてなかったよね」
「熊鳴学(くまなきまなぶ)。麦端小学校2年4組。お姉ちゃんは?」
「比呂美。湯浅比呂美よ。麦端高校2年A組。よろしくね。マー君」
「マー君?」
「うん、学だからマー君」
「…なんかこそばゆいけどお姉ちゃんならいいか…」
「じゃ行こうか」
私は男の子を連れ自室へと戻っていく。

美味しそうにスパゲッティを平らげたマー君に私は一つ質問をしてみた。
「お母さんっていつも何時くらいに帰ってくるの?」
「うん、10時過ぎとかが多いのかな」
「洗い物は…カップ麺ならいらないか。じゃお風呂は?洗濯は?」
「お風呂は自分で入れて入りなさいって言われてるけど…ボクお風呂嫌いなんだ。洗濯は朝方お母さんがやってるよ」
この答え方からするとこの子はあまりお風呂に入ってないらしい。私は一つの提案を出してみた。
「じゃ、お姉ちゃんと一緒に入る?」
「え?お姉ちゃんと?」
マー君は少し戸惑っているようだ。私も我ながら大胆な発言だったと思う。まあでも小学2年生なら母親と入ってもおかしくはない年齢だ。これはセーフだろう。マー君は少し考えた後で答えた。
「うん、お姉ちゃんと一緒なら…」

「やっぱユニットバスに二人は狭いか。片方子供でも」
私はマー君を背中から抱きかかえるようにして湯船につかる。以前眞一郎君と一緒に入ろうとした時は本当に狭苦しかった。やはり大人二人がユニットバスに入るには無理があったのだ。大人一人子供一人なら大丈夫かと思ったがそれでもちょっと狭い。まあ大人二人よりはましなのだが。マー君は暫く大人しくしていたがやがて私の胸にうなじを押し付けてきた。
「ちょ、ちょっと…」
マー君は体勢を変えると膝立ちで私と向き合う。マー君は私の胸を見て目を丸くする。
「すごいや浮いてる!」
私はちょっと照れながら注意をする。
「こらこら女の人の体をそんなにまじまじ見ない」
「でもほんと大きいよね。服着てたときは判らなかったけど。本当はすごく大きかったんだ」
この1年で急成長をとげたこの胸は服を着てると少し小さく見える。着痩せという奴だ。さらに学校へ行くときはスポーツブラで押しつぶしているために制服姿ではまあ普通くらいにしか見えない。結果として爆乳呼ばわりされる機会も少なくなるのだ。
「ねえ。触ってもいい?」
恐る恐る聞いてくるマー君。私は戸惑いながら答えた。
「え?まあ少しくらいなら…」
これは彼に対する裏切りになるのだろうか?まあ子供相手に彼が嫉妬するようなことはないとは思うが。
マー君は私の胸を指でつついたり手で持ち上げたりする。
「家のママもこの半分くらいあったらなあ」
「ママと一緒にお風呂に入ったりする?」
私はつい口走った言葉に後悔を覚える。聞いてはいけないことだったかも知れない。
「幼稚園のころはね…」
マー君はそれきり押し黙ったままだった。

お風呂から上がると私は手早く自分の体を拭きバスタオルを体に巻き、風呂を出てもう一つバスタオルを用意しに行く。私がバスタオルをもってユニットバスのほうに向かうとマー君が部屋の中に濡れたまま入ってきた。
「こら、待っててって言ったでしょ」
私はバスタオルでマー君の体を丁寧に拭いてやる。すると玄関から鍵の音がする。不安になったのかマー君は私に抱きついてくる。私はマー君の頭をバスタオル越しに撫でてあげる。
「もう、来るのはいいけど連絡位してよ」
玄関が開くとそこには眞一郎君の姿があった。
「悪い悪い。昨日のフォローをしておいた方がいいかなって思ったんだけど。携帯の電源が切れちゃってて」
眞一郎君は玄関を上がるとマー君の姿に気づいたようだった。
「その子は?」
「うん、隣の家の子。ちょっとね」
眞一郎君は私たちに近づくとしゃがみ込んでマー君と視線を合わせる。
「君、名前は?」
マー君は私に抱きついたまま何も答えない。
「人見知りする子なのかな?」
「そういう訳じゃないと思うけど」
「一緒にお風呂に入ってたんだ」
「あれ、妬いてるの?」
眞一郎君は視線を外して呟く。
「そういうつもりじゃ…」
「じゃあ、どういうつもりよ」
私には彼のこの些細な嫉妬が嬉しく思えた。だがその時、突然マー君が私のバスタオルを引き剥がした。
「!!?」
沈黙が辺りを覆う。マー君はしてやったりと言った表情を浮かべている。眞一郎君は私の全裸を見つめたながら頬を掻いた。
「下着とってくるよ」
そう言って眞一郎君はタンスの前に向かう。私は全裸のままマー君に歩み寄ると彼に注意を促す。
「こういうことしちゃ駄目なのよ」
「え?」
マー君は全裸を見たり見られたりしても平然としている私たちに戸惑っているようだ。今更ながら私たち二人は全裸くらいで恥ずかしがったりするような関係ではない。
「なんで平気なの?」
マー君の疑問に私はどう答えようか思案していると眞一郎君の声がかかる。
「ほらよ」
そういうと彼は下着を私に受け渡す。そしてマー君に歩み寄るとしゃがみ込んだ。
「パパの裸をママが見ても平気…そういうことって見たことあるかな」
「眞一郎君、その子、母子家庭」
私は彼の発した言葉に禁句らしきものが混じっていることを慌てて伝える。
「ご、ごめん」
謝る眞一郎君。だがマー君はそれを否定してきた。
「お父さんは生きてるよ。違う所に住んでるだけで…別居って言ってた」
「そ、そうか…ごめん」
またも謝る眞一郎君。マー君は黙ったまま、まだ十分に水気を取ってないのに服を着始めた。
「ちょ、もっとよく拭かないと」
「帰る」
マー君はパンツとズボンを穿くと残りの服を抱えて走って玄関を出て行った。
私たちは呼び止めることも出来ない。マー君が去った後、眞一郎君は私を見つめてくる。「何か決定的にまずいこと言っちゃったのかな」
「そこまでの問題発言はないと思うけど」
少し罪の意識を感じている彼に私はフォローを入れておく。
「で、ご飯は?食べてきた?」
「いや、余り物でもいいから何か食べたいな」
「判った。じゃあ何か作るね」
私は何を作ろうか悩みながら下着を着け始めた。


(後編に続く)

2008-12-24(Wed)

キャラ分析02.湯浅比呂美の両親像


第10話の考察も終わって比呂美と眞一郎の関係も一段落した。この辺で彼女の両親像のプロファイリングを行っておこう。もう少し早くやっても良かったのだが二人の関係が安定した後のほうがやり易いと判断しこのタイミングとなった。

まず以前述べたとおり、比呂美は表層的には大人しい優等生だが深層的には自己中心的な子供である。こういう表層と深層の剥離は厳格な親に優等生であることを強要されると発生しやすい。自然に大人になる前に大人の振りをするのが上手くなってしまうからだ。音無響子の父親も結構厳格な感じだった。で、比呂美の両親は父親と母親どちらが厳格なのか。このヒントは本編中に隠されている。比呂美は自分の実の父親が眞一郎の父だと思い込んでいてた筈なのにそれ自体には特にショックを感じていない。あくまでも自分と眞一郎の関係においてショックを感じているのみである。つまりは比呂美は自分の父親に愛情を殆ど抱いていない。おそらくはいい思い出を持っていないのだろう。そう彼女は父親から厳格な教育を受けていたのだ。

そして次に母親についてだが、比呂美は自分の母親にはちゃんと愛情を持っている。つまりは母親は厳格な人間ではない。眞一郎の母の台詞などから優しく大人しい人物である可能性が高いと思われる。多分比呂美と違い表層と深層の剥離はしていないのだろう。だが厳格な人間を夫に選ぶ以上、夫の厳格さを認めている筈でつまりは夫の娘に対する厳格な教育を否定しない人間なのだ。

で、仲上眞一郎との夏祭りの思い出に話を移す。おそらく彼はそれまで同い年の女子とまともに接したことが無かったのだろう。比呂美も含めて。彼はそれまで男友達としか遊んだことがなく、女の子を泣かせた経験も無かったのだろう。だから比呂美を脅かしてみたら泣き出して困ってしまったわけだ。初めて接した女の子の涙。それによって眞一郎は比呂美を自分が守らなければならないものと刷り込まれてしまう。彼が比呂美の笑顔が気になると言っていたのは笑顔を見ると泣いてない事に安心するからであって笑顔が好きだからなのではないのだ。

比呂美のほうはというと脅かされて靴を片方なくし泣いてしまい弱さを見せてしまったのだが、眞一郎はその弱さを受け入れて自分も靴を脱いでくれた。自分と同じ低い位置まで降りてきて大したことは無いのだと示してくれた。これは彼女が父親に常に高い位置にいなければならないと教えられてきた事とはまったく異なっている。彼女の父親が100%の厳しさだとするなら眞一郎は100%の優しさだ。ちなみに彼女の母親も優しい人間と思われるが先に述べたように厳格な夫に同意している人間なのでその優しさは低い位置にいる者を高い位置まで引き上げてやろうとする優しさである。これは低い位置にいてはいけないとする厳しさを含んでいるため100%の優しさとは呼べない。低い位置にいてもいいのだとする眞一郎こそが100%の優しさを持つのだ。言い換えるなら純粋な母性である。相手のすべてを受け入れ、そして自分のすべてを懸け守ろうとする者なのだ。

つまり比呂美は厳格な父親とそれに同意する母親によって教育されてきた言わばほぼ純粋な父性によって育てられた人間で、結果純粋な母性に対して飢えているのだ。そんな時同い年の異性に純粋な母性を与えてくれる者が現れた。彼女が眞一郎に強い想いを抱くのは当然と言えよう。

純粋な優しさをもつ人間なんて眞一郎一人じゃないだろう探せば結構いるんじゃないかと思う人もいるだろうが、比呂美の本質的な弱さを知っているか否かというポイントがある。比呂美は能力的に優秀なので弱さを他人に見せる機会自体が殆どないのだ。そして彼女自身も他人に弱さを見せたくないと思っている。結果比呂美の本質を知る人間は殆どいないという事になる。

さらにいえば比呂美のような表層と深層が剥離した人間に対して表層のみをやたらに肯定すればそれは本質である深層を否定するのと同義である。彼女は真の意味で他人から肯定されることはまず無いのである。

ちなみに本編中第10話までにおいて比呂美が眞一郎から否定されるのはただ一回、第04話で純と接点を持ちたいから乃絵と友達になりたいと言うなら最初から言ってくれないと卑怯だと言われたときだけである。この時比呂美は怒ったりせずに泣きそうになる。これは自分を絶対否定しない存在と思っていた眞一郎に否定されたからである。当然眞一郎はこの後自分の失言を猛烈に後悔している。自分が守らなければならない者を自分から傷つけてしまったからだ。

後、比呂美と愛子とどちらが先に眞一郎と出会っていたかは不明だが、どちらにせよ愛子は年上としてお姉さんぶっていたはずなので眞一郎は自分が守らなければならないものだと認識する事は無かったということ。愛子が年上に設定されているのにもちゃんと理由があるのだ。

と言うわけでキャラ分析も終了。これによって湯浅比呂美の複雑な性格への理解が少しはし易くなっただろうか?まあ比呂美はアニメ史上もっとも複雑な性格の人物だと思われるほどなのでこれ位では理解しきれないかもしれないが、当方が分析できるのはここまでであるのであしからず。

ていうか父性だの母性だの喚いているとVガンが見たくなってくるな。

2008-12-24(Wed)

第10話「全部ちゃんとするから」考察とメモ書き

まずはメモ書き。

登校のため家の門を出る眞一郎。門の外では酒蔵の少年と比呂美が雪かきをしていた。そんなことまでしなくてもいいとする眞一郎に嬉しそうな顔で部活しないと体がなまるからと返す比呂美。納得する眞一郎。二人は兄妹でなかったことを同じように喜んでいた。

雪かきを終えた比呂美は自室で数学の自習。そこに誰からかの電話。だが比呂美は相手を確認するだけで電話に出ない。そのころ携帯を手にした純はバイト先のバイク屋で休憩中だった。店主は純に缶コーヒーを投げつけ彼女に電話かと冷やかす。一応の同意を見せる純に店主はお前もてそうだしなとするが純はそんなことないと独りごちる。

学校で眞一郎は数学の授業を受けていた。ここは重要だからテストに出すとする教師。だがそんな教師の言葉よりも比呂美の不在が気になる眞一郎。朋与がいびきをかきながら熟睡しているのに気づくと慌ててノートを取り始める。授業が終わってもノートを取り続ける眞一郎に三代吉は比呂美のためかと呟く。赤くなってノートくらいいいだろと反論する眞一郎を羨ましがる三代吉。どこが羨ましいのか尋ねる眞一郎になんでもないと呟く三代吉。愛子の顔でも見に行こうと続ける。そうしろそうしろと囃す眞一郎。じゃあなと去っていく三代吉。眞一郎はそこで始めて彼が少し元気がないのに気づくが今はノートのほうが重要だと筆記に戻る。

乃絵は鶏小屋のそばでしゃがみ込んで石文字が雪で埋もれてどこにあるかすらわからないことを嘆いていた。眞一郎に会いたがる乃絵。だがそこに現れたのは三代吉だった。三代吉は乃絵に誰も好きにならない呪いを掛けてもらいに来たという。彼は今川焼き屋で愛子に別れを告げられていたのだ。だから女に心を動かされないクールな男になりたいと。だが三代吉は愛子の別れに同意してなかった。三代吉の真剣な顔を真剣に見返す乃絵は三代吉に歩み寄って手を握り何かを念じる。

眞一郎はノートを取り終えると鶏小屋の前までやってくるがすでにそこには乃絵の姿はない。あきらめて帰ろうとする眞一郎。ちょうど下校しようとしていた乃絵は眞一郎の後姿を見つけると急いで駆け寄るも途中で立ち止まってしまう。

曲がり角にてつま先で足で雪を弄りながら三代吉を待ち伏せていた愛子。三代吉の姿を見つけると神社へと誘う。神社にてもう一度別れ話を切り出そうとする愛子だったが、三代吉は乃絵に誰も好きにならない呪いを掛けてもらったからこれ以上付きまとわない。だから笑顔でいてほしい。愛子には笑顔が一番だから。そういって去っていく三代吉に愛子は複雑な思いを抱く。

帰宅した眞一郎はすぐさま事務処理をする比呂美の元に。お帰りの挨拶をする比呂美に眞一郎は鞄から数学のノートを差し出す。ノートは朋与に任せてあるとする比呂美だが眞一郎は朋与は授業中爆睡していたことを明かす。さながら封印された妖怪のようだったと。そのたとえに笑う比呂美を見て眞一郎も笑顔になる。そして比呂美はノートを受け取りつつお礼は朋与と相談して決めると。先生も起こすのが気が引けるくらいの爆睡だったとしつつ去っていく眞一郎。比呂美はノートを開くと愛しそうに汚い字と呟く。そして何かを思い出しはっとする。

その夜、眞一郎は絵本創作の手を止めベッドに座り込んで先ほどの比呂美の笑顔を思い出す。そしてベッドに倒れこむ。「さあ、飛ぶぞ。雷轟丸はそう思いましたがその時お腹がグゥと鳴ります」そして乃絵の言葉を思い出す。「あなたの飛ぶ場所はここじゃない」乃絵の真意が掴めない眞一郎。

酒蔵で記録をとる眞一郎の父。そこに話があると比呂美がやってくる。妻の思い込みについて謝る眞一郎の父。比呂美の別居の願いを聞き届ける。そして比呂美は仲上家の子だから忘れないでほしいと。同意した比呂美は立ち上がるがそこで最後にもう一度確認をしていく。「あの…本当に…」その言葉にはっとした眞一郎の父は感慨深そうな顔を見せる。「よろしくお願いします」比呂美は深々と頭を下げる。

翌日、メモを見ながら純のバイト先を尋ねる比呂美。純は電話に出なかったことを責めるが比呂美は謹慎中だからと。バイク屋の横で二人で会話するさまを見て店主はにやつく。缶コーヒーを手にしながら今でも謹慎中なんだがなとする純。手の中の缶コーヒーを見つめていじりながら謹慎中にバイトする人に言われたくないと返す比呂美。比呂美の話は恋人ごっこを止めようというものだった。色々ありすぎたから一度全部リセットして自分の思いを確認したいからと。バイクのお金はいずれバイトで返すからとする比呂美の手を掴んで別れるのは困るとする純。契約違反になるからかと尋ねる比呂美に純はバイクのことは大丈夫だと返すのみ。話を聞いてほしいとする比呂美に純は別れ話は承諾できないと睨みつける。そんな純を比呂美もまた睨み返す。

比呂美のいないバスケ部、走りこみの基礎トレーニングをしている。高岡キャプテンは次の蛍川との試合勝ちにいくと。
体育館そばのベンチでは三代吉と眞一郎が話をしていた。愛子と別れたとする三代吉。落ち込む眞一郎を慰める三代吉。乃絵のことを見直したと言い残して去っていく。そこに三又の噂話をする女生徒たちが通り過ぎる。俺のせいかと呟く眞一郎。

乃絵は鶏小屋で地べたに赤い実を与えていた。悲しげに地べたを見つめる乃絵は後ろから近づく足音に気づく。乃絵が振り返るとそこには眞一郎がいた。乃絵の横にしゃがみ込む眞一郎。「どうかした?」「ちょっと色々あって」乃絵は小さな声で「どうしてあたしのところへ来るの」「え?」「ううん何でも」「これから踊りの稽古なんだけど来るか?」一瞬嬉しそうな顔を見せた後乃絵はすぐに悲しげな顔に戻り眞一郎のほうを見て「今日はあたしのために踊ってくれる?」驚きながらも同意する眞一郎。喜ぶ乃絵。(おばあちゃん、もう一度だけ。これが最後にするから)

踊りの稽古場では愛子がメンバーたちに差し入れのお握りを渡していた。そこに現れる眞一郎と乃絵。愛子はあまったお握りを乃絵に食べさせる。愛子のお握りの美味さに感心する眞一郎。お礼を言いつつお茶を入れようとする愛子。眞一郎はようやく二人を紹介していないことに気づく。「俺の幼馴染でノブ…幼馴染の愛ちゃん…」
「こっちは俺…」それぞれの紹介で言いよどむ眞一郎。そこに愛子が助け舟を出す。「知ってる。石動乃絵ちゃん。眞一郎の初めての彼女」そこに練習開始の合図が入る。

練習を見る愛子と乃絵。愛子は乃絵に三代吉に呪いを掛けて開放してくれたことにお礼をいう。「あたし、眞一郎が好きだった…何言ってんだろあたし」だが乃絵は悲しげな顔を見せる。「呪いなんてあるわけないわ」
そして愛子を睨みつける。「そんなものあったらあたしが」そんな乃絵をじっと見つめる愛子。そんな時、踊りの練習に一区切りがつき乃絵は両手を高く挙げて拍手をする。戸惑う眞一郎と愛子。先に帰るといって稽古場の階段を駆け下り一度歩みを止めた後また走り出していく。戸惑いながらまたなと呟く眞一郎。

稽古場から一緒に帰る眞一郎と愛子。眞一郎は愛子が三代吉と別れたことを確認する。そして三代吉と愛子の別れが自分のせいだと思う。そんな眞一郎に愛子はそのとおり眞一郎のせいだとする。責める愛子に対し荷物を持ってあげると言う眞一郎。だが愛子は足を速めてもう眞一郎から卒業すると返す。眞一郎は寂しいような嬉しいような複雑な表情を見せる。

自室に戻って嬉しそうな顔を見せる眞一郎。そこに比呂美の呼び声が。嬉しそうに戸を開く眞一郎。だが比呂美の表情を見て驚く。話があるという比呂美に眞一郎は部屋に入るか尋ねる。椅子に座ればという眞一郎にすぐ済むからと答える比呂美。上着を脱ぐ眞一郎に向かって比呂美は話し始める。「私、この家出ることに決めたわ」
驚いて上着を脱ぐのを途中で止める眞一郎。「この家に来るときにも言われたの。他人の家で暮らすのが辛ければ知り合いのアパートにって。でも私この家に来たかったから」伏せ目がちに話を続ける比呂美。眞一郎は上着をベッドに投げ出しその横に腰掛ける。「だったら今更引っ越さなくても。独り暮らしなんて物騒だし」比呂美は机の上の絵に気づく。「へえ、こんなもの描いてたんだ」慌てる眞一郎。「ああ、それ…」眞一郎の絵本を朗読する比呂美。「僕の中の君はいつも泣いていて、君の涙を僕は拭いたいと思う」赤くなって笑いながら弁明しようとする眞一郎。「それ…」「綺麗な絵。こんな絵描けるのね。眞一郎君」「やっぱり良くないよ独り暮らしなんて」はっとする比呂美。「私、同じ家にいて全然眞一郎君のこと知らなかったのかもしれない」「考え直すことできないのか?」眞一郎に背中を見せたまま比呂美は答える。「決めたの。そうするって」眞一郎は肩を落とす。「そうか…」

翌朝、眞一郎は一階に下りて朝食を食べながら絵本の雷轟丸が飛ぶのを延期する件を思い出す。そして歯を磨きながら比呂美に対して何もしてやれなかった事を嘆く。そしてそれどころか周りを巻き込んで傷つけたと。

急な空き部屋で決まった日曜日の引越し。眞一郎や酒蔵の少年もトラックへの荷物の積み込みを手伝っている。そして荷物の積み込みの終わった比呂美は自室で立っていた。「どうかしたの?」尋ねる眞一郎。「思い出してたの。ここに来た時のことを。そのときもこんなふうにガランとしてたから」比呂美の横に歩み寄る眞一郎。「あまりいい思い出ないよな」「ううん、時々は嬉しいこともあったわ」少し悲しげな顔を見せる二人。比呂美は顔を上げて思い出話を始める。「小さい頃、お祭り行ったよね」はっとして比呂美の横顔を見る眞一郎。「私が下駄失くしたのを見て、眞一郎君も下駄片方だけで歩いて」「覚えてないって…この間覚えてないって言ってた」怪訝な顔を見せる眞一郎を振り返った後、比呂美は目を逸らした。「忘れるわけないじゃない。あんな思い出。お祭りが楽しくてはぐれて悲しくて寂しくて。見つけてくれて一緒に片足で歩いてくれて。嬉しくて」
お祭りのことを思い出しながら比呂美は呟く。「だから私はこの家に来たの。両親亡くして一人ぼっちででもここにくればきっと眞一郎君が見つけてくれる。きっと明るい場所に戻っていけるって」驚きながら比呂美を見つめる眞一郎。比呂美の目に涙がにじみ声も少し震え始める。「でも今はもうそれは望んじゃいけないことだから」「比呂美、俺…」「行くわ」最後の荷物であるバッグを掴むと部屋を去っていく比呂美。眞一郎は何も言えずただ立っているだけだった。

門の前で比呂美が眞一郎の両親と酒蔵の少年に挨拶をする。「お世話になりました」眞一郎の母「他人行儀はいいわよ。目と鼻の先にいるんだから食事食べに来なさい」比呂美は笑顔で頷く。涙ぐむ酒蔵の少年。眞一郎の父「戻りたくなったら何時でも言いなさい」「はい」眞一郎の母「眞ちゃんったら何してんのかしら」「いいんですどうせ学校で会うし」その頃眞一郎は比呂美の部屋の机に座って考え事をしていた。比呂美を乗せトラックは仲上家を後にする。助手席の比呂美の目から涙がこぼれる。道に残った雪を眞一郎の乗った自転車が蹴散らす。
転びそうになりながらも全力で自転車を漕ぐ眞一郎。涙の少女の絵本創作を回想する。「俺、馬鹿だ!俺は出来るのに。比呂美の涙を。それなのに、何を迷って…俺…俺…」必死でトラックを追いかけ続ける眞一郎。比呂美はバックミラーに映る眞一郎に気づく。窓から顔を乗り出させて後ろを見て驚く比呂美。だが眞一郎は雪道で転んでしまう。トラックを止めさせて眞一郎の下に走る比呂美。走りながら涙を流し始める。眞一郎もまた立ち上る。そして眞一郎の目前で比呂美は転んでしまい立ち上がった眞一郎に覆いかぶさる形で押し倒してしまう。重なったまま息を荒げる二人。「俺、全部ちゃんとするから。全部ちゃんと」

その頃、愛子は台所で水を飲んでいて、乃絵は暗がりの中でおばあちゃんの写真を見つめていた。


以上でメモ書き終わり。以下考察。


丁稚の挨拶を無視する眞一郎。自分のほうが格上だと思ってないと出来ないよな。

自分から雪かきをするのは雪に対する嫌悪感の払拭を表す?

兄妹でなかったと息を荒げる比呂美。二人が同じ台詞を繰り返すことによって二人の気持ちが繋がっている事を強調。

丁稚に顔を見せない比呂美。多分泣いている。今回は嬉し泣きだが。

比呂美の為にノートを取る眞一郎を羨ましがる三代吉。つまりは振られたはずの相手でも同居を理由に普通に接することが出来る眞一郎とそれが出来ない自分という対比をしている。

乃絵に呪いを掛けてもらう三代吉。もちろん信じてはいない。真剣な思いを見せる三代吉に応える乃絵。三代吉は乃絵の優しさを理解する。

一度は愛子の別れ話を断った三代吉だが愛子の笑顔の為に別れることを決意する。呪いは意見を覆すための言い訳。

眞一郎が朋与を妖怪に喩えたことにウケる比呂美。きっと前から妖怪っぽいとか思っていたに違いない。

眞一郎の優しさを急いで取ったノートから感じた比呂美。だが彼は乃絵と付き合っていることを思い出す。

眞一郎の父に対する比呂美の「あの、本当に…」は色々な解釈が出来る
1.自分と眞一郎の血縁について
2.眞一郎の父は自分の母を好きだったのかどうか
3.自分が独り暮らしをしても良いのか
が、この場合は1とするのが妥当だろう。眞一郎の父のその後の態度は比呂美の一途さが彼女の母親に良く似ていたとかそんなかんじで。

バイク屋のメモはいつ取ったのだろう。メールでの連絡なら携帯を見ればいいし、家族から聞いたとも思えない。

比呂美と純の偽カップルはうまく別れられない。純は本当は比呂美も眞一郎が好きだと感づいているはずなのに。どうやって実質両思いの二人を引き裂くつもりなんだろう。付き合っていれば自分に惚れさすことが出来ると思っているんだろうか。

眞一郎の本意に気づいている乃絵は眞一郎がなぜ自分と付き合ってくれるのか理解できない。でも大好きな眞一郎ともう少し一緒にいたいために気づかない振りをしてしまう…つまり嘘をついてしまう。恐らくは嘘をつくのはおばあちゃんから禁止されていたのだろう。

愛子に乃絵を紹介するときに彼女とはっきりいえない眞一郎。自分が好きなのは比呂美だという潜在意識が彼女だと断言させないようだ。

乃絵を眞一郎の最初の彼女とする愛子。最初という言葉にはまず眞一郎が本当に好きなのは比呂美だからうまくいくはずはないという意味と、出来ればあたしが2番目になりたいという二つの意味が入ってると思われる。

呪いなんてないという乃絵。「あなたに不幸が訪れますように」は呪いだと思う。
誰も好きにならない呪いがあるなら自分にかけているという乃絵。

稽古の途中で帰ってしまう乃絵。階段を駆け下りた後一度足を止めるのは、ここで追いかけてきてくれるなら眞一郎は自分のことも好きだという証拠になるからだろう。だが眞一郎は追いかけてこない。

愛子と二人で帰る眞一郎。全部眞一郎が悪いとし、卒業するともいう愛子。すべてをリセットしようとしている。
途中から愛子の荷物を持とうとする眞一郎。相変わらず愛子には半端な優しさしか与えない。

一人暮らしをするという比呂美。色々な事がうまくいかないとき人は根本的な原因からリセットしようとする。彼女の恋愛の障害の発端は彼女の眞一郎への甘えの中途半端さから来る。甘えるなら甘えるではっきり相手にわかるように甘えないといけない。甘えないなら余計な期待は持たずに距離を取り続けなければならない。今回の場合すでに彼女がいる眞一郎に甘えようとするわけにはいかないので、距離を置くほうが選択された。彼女にしては比較的まともな判断だと思う。眞一郎の事が諦められるかは別として。

眞一郎の涙の少女の絵を見つける比呂美。はたして自分がモデルであることに気づいたのか否か。

比呂美が家を出ることを考えながら歯磨きする眞一郎。当然洗顔財歯磨きや着替え覗きなどを思い出しているはず。

夏祭りの思い出を語り始める比呂美、眞一郎はこの間は覚えていないと言った筈と咎めるも、比呂美は忘れるわけないじゃないと軽くスルー。

最後に比呂美は眞一郎に愛情を与えてもらたいから彼の家にやってきた事を告白。眞一郎の答えを聞かずに去っていく。

「今はもう望んじゃいけないことだから」やはりここで眞一郎の事を完全に諦めようとするセリフは合わないと思う。僅かでも逆転の可能性があると信じているようなセリフのほうが合うと思う。彼女はもう自分が眞一郎を諦められないことを自覚している筈だから。

家を出る比呂美に優しい言葉をかける眞一郎の母。ちょっと態度が軟化してる。

眞一郎はは今までどうすれば比呂美に涙を流させずに済むのか、方法がわからないので放置していたのだが、結局好きだと一言を言うだけで少なくとも家族のいない孤独感からは彼女を救うことが出来た訳だ。考えるだけじゃなくて行動する事も大事だと言う話。

専用の挿入歌がいい感じ。眞一郎視点なのに比呂美役の名塚が歌っているし。

一瞬ハートマーク化する涙。

転んで抱きつき息を荒げる二人。当然セックスを表すメタファー。セックスしてもいいと思う位の強い二人の愛情を表している。ちなみに乃絵にもセックスメタファーが存在する。ベルトを巻いた腰振りダンスである。異性のベルトを腰に巻きつつ一体感を感じながら腰を振るのだから。こちらのほうも強い愛情を表すのだが乃絵一人だけとなっていて比呂美との対比が徹底している。あと第01話の木から落ちた時の眞一郎の背中の上で乃絵が息を荒げるのはセックスメタファーでないと考えられる。そうしないためにあえて背中の上にしたのだろう。

目を見開いたままの比呂美。極度の興奮状態。

水を飲む愛子。ようするに嘘をついて喉が渇いたということ。



以上でとりあえず考察終わり。いい最終回だったな(ォィォィ
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