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2008-05-12(Mon)

IEだと

インターネットエクスプローラーだと表示がおかしくなるのに気づいたが文章自体は読めるので気にしないことにしよう。
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2008-05-12(Mon)

目次をつくる

考察と二次創作に目次をつくる。これで長文blogの扱いにくさが少し改善されるだろう。

2008-05-12(Mon)

二次創作目次と注意

true tears 二次創作小説についての諸注意です

本編全話視聴終了済み前提です。視聴終了してない方は閲覧をご遠慮ください。

このSSは当方独自の考察と独自の設定補完妄想の上に成り立っています。よって受け手の考察や妄想と一致しない場合が多いと思われます。ご注意ください。

なお基本的に時間軸にそって展開して行きますが、考察と大きく関わっている場合、その考察の発表後まで暫定非公開扱いと成る場合があります。さらに考察の発表に伴い時間軸が追いついていない場合でも早まわし公開になる場合があります。発表の順番ではなく時間軸順で考えないと辻褄が合わなくなる場合もありえます。

さらにタイトルに記載された上旬中旬下旬の区別ですが、これは割りと曖昧なものです。厳密に期間内のみを表したりしません。例えば9日から11日の間を描いている場合、上旬になるか中旬になるかは不定です。これは例え9日分が重要な話であっても変わりません。

なお本番の性行為こそ描写しませんが、それに準ずる行為の描写はありえます。対象年齢の記載の有無には十分注意してください。

今後、ムックやドラマCD等で新事実が判明した場合、出来るだけ矛盾が出ないように工夫したいとは思ってますが、さすがに限界はあります。独自考察や妄想の方が公式設定より優先されたとしても、それが仕様だと言い切るつもりです。


ちなみに文章が著しく稚拙なのは仕様です。諦めてください。


TVアニメ「true tears」二次創作小説連作“wiped away true tears”

目次




一年次12月下旬:「朝の観察」(18才未満閲覧禁止)

一年次01月上旬:「冬休みのとある一日」あさみSide
           :「冬休みのとある一日」比呂美Side

一年次01月中旬:「高岡キャプテンと180度開脚」(暫定非公開解除)

一年次01月下旬:「パジャマパーティー2008」(前編)
           :「パジャマパーティー2008」(後編)(15才未満閲覧禁止)

一年次02月中旬:「思い出とヴァレンタイン」

一年次03月中旬:「男の友情」

二年次04月上旬:「縁結びの女神」

二年次04月中旬:「花見と誕生日」

二年次05月上旬:「四人の温泉旅行」(18歳未満閲覧禁止)(前編)
                                      (中編)
                                      (後編)

二年次05月中旬:「修学旅行の一幕」(前編)
           :「修学旅行の一幕」(後編)


二年次06月中旬:「雨上がりの日」

二年次07月上旬:「七夕と誕生日と、そして…」





二年次12月中旬:「親子の絆」(前編)(前倒し先行公開)
           :「親子の絆」(後編)(前倒し先行公開)










雑記:二次創作の大ポカについて

2008-05-12(Mon)

考察目次

(注意)基本的にメモ書きは無視してかまいません。単に考察忘れを防ぐためだけのものです。




キャラ分析01.湯浅比呂美の精神分析

キャラ分析02.湯浅比呂美の両親像




第01話「私…涙、あげちゃったから」考察ではなくメモ書き

第02話「私…何がしたいの…」考察ではなくメモ書き

第03話「どうなった? こないだの話」考察とメモ書き

第04話「はい、ぱちぱちってして」考察とメモ書き

第05話「おせっかいな男の子ってバカみたい」考察とメモ書き

第06話「それ…なんの冗談?」考察とメモ書き

第07話「ちゃんと言って、ここに書いて」考察とメモ書き

第08話「雪が降っていない街」考察とメモ書き

第09話「なかなか飛べないね」考察とメモ書き

第10話「全部ちゃんとするから」考察とメモ書き

第11話「あなたが好きなのは私じゃない」考察(表)とメモ書き

第11話「あなたが好きなのは私じゃない」考察(裏)

第12話「何も見ていない私の瞳から」考察とメモ書き

第13話「君の涙を」考察(表)とメモ書き

第13話「君の涙を」考察(裏)



補足 01.絵本象徴の拡張

補足 02.比呂美の眼鏡

補足 03.堤防

補足 04.石動兄妹の血縁

補足 05.画面全般



考察あとがき 01.文章

考察あとがき 02.過去から現在





別名義でのアフェリエイト。DVDを買う気になったらこちらから

2008-05-12(Mon)

二年次01月中旬:「高岡キャプテンと180度開脚」

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



一年次01月中旬:「高岡キャプテンと180度開脚」(暫定非公開解除)








「うわっ、すごいじゃん。比呂美」
朋与の声が体育館に響く。そこではバスケ部のメンバーが柔軟運動をしていた。今年の年始は正月過ぎにいきなり豪雪に見舞われため部活が中止となり、そのため今日がバスケ部の初練習となったのだ。そこで比呂美は180度の開脚運動を披露していた。朋与達には初めて見せることになる。年末にも冬休み中のバスケ部の練習は1度あったが、そのたった一度の練習を比呂美は遅刻してしまったのだ。なおバスケ部の練習が年末に一度しかなかったのは、年末間近に体育館の内装工事が行われたためである。ちなみに比呂美が年末の部活に遅刻した理由は昨晩遅くまで眞一郎と「お楽しみ」を続けすぎて寝坊しまったためなのだが、本当の理由は当然ながら部員たちには話してはいない。
「本当、すごい」
「やわらかいなーっ。羨ましい」
「キャプテンに追いついたねーっ」
ひたすらに感心する部員たち。そんな彼らを遠めに唯一人キャプテンである高岡ルミだけが比呂美を複雑な表情で見つめ続けるのだった。

「はい、じゃ、今日はこれで解散」
「お疲れ様でしたーっ」
高岡キャプテンの宣言によってバスケ部の練習が終わり、部員たちは後片付けをしたり、更衣室へ向かったりしている。比呂美もまたタオルで汗を拭きながら更衣室に進み始めていた。
「あ、比呂美はちょっと、話があるから」
「あ、はい」
高岡キャプテンの話とはなんだろうと考えつつも比呂美はキャプテンに歩み寄る。ャプテンは体育館の奥の角のほうへ比呂美を先導していった。二人が体育館の隅に辿り着くと他の部員は全員体育館から姿を消していた。そして辺りは静寂で満ちる。
「まずはおめでとう。でいいのかしら?」
「え?」
「180度開脚よ」
「ああ、おかげさまで。私も出来るなんて思っていなかったですよ。いやあ、急に出来るようになることってあるんですね」
比呂美は微笑みながらキャプテンに返す。だがその言葉を高岡は否定した。
「とぼける必要はないわよ。膜。あげちゃったんでしょ?」
息を呑む比呂美。高岡は言葉を続けた。
「もしかして、強引に奪われた。とか?」
「違います!!」
比呂美は高岡の疑念を激しく否定した。高岡は安心したように胸を撫で下ろす。
「そう、じゃおめでとう。でいいのよね」
だが比呂美は高岡の祝福の言葉に複雑な表情を見せる。高岡は首を傾げながら尋ねた。
「嬉しそうじゃないわよね」
比呂美は自嘲しながら呟いた。
「ベストだと、胸を張って言える形じゃなかったんです」
「後悔してるの?別の人にしたほうが良かったとか」
「“人”に対してはしてないです。全く。あくまでも“形”に後悔しているだけです」
「良く分からないわ」
「すみません。これ以上は話すわけには…でも良く分かりましたね。経験済みだって」
比呂美は高岡の話をはぐらかしつつ質問をぶつけた。
「何言ってるの。あなた今まで開脚、手を抜いていたでしょ?膜を大事にしようとして」
「あ、あれは…」
比呂美は高岡の言葉を否定しようとするも、それが事実であることはすでに自覚できていた。
「…無意識です…」
「そう…でも可笑しかったわよ。昔のあなた。うちの中学のバスケ部に入部した頃、あなた、私の180度開脚を見て羨ましがったわよね。私も出来るようになりたいって。でも処女膜が破れるかもしれないって教えたら、ちゃんと開脚を手加減してるんだもの」
比呂美は顔を赤らめ高岡から目をそらした。自分ですら最近まで気づかなかった無意識を彼女は見抜いていたのだ。それも処女膜を大事にすると言う“女”の部分を。高岡はそんな比呂美を微笑みながら見つめる。
「で、相手は?四番?」
「いいえ、違います。全然、違います」
「じゃあ、同居人だった子?仲上の…」
「…はい、彼です…本当はずっと好きだったんです」
「そう、仲上の…」
仲上の名を自分から挙げたものの高岡の表情は複雑なものになっていた。
「…あなたは仲上の嫁になるのかしら…」
「あ、はい、婚約は成立しましたし」
「あ、許嫁だったとか?」
「い、いいえ、自由恋愛です」
「そう…」
比呂美は仲上の名を出した後の高岡の態度に違和感を感じる。
「あの…眞一郎君と…彼と何かあったんですか?」
「あ、ううん、何もないわよ。ごめん、紛らわしかったわね。私が気にしているのは“仲上家”よ」
「仲上家?」
比呂美が聞き返すと高岡は背を向けて呟いた。
「うちはね…高岡はね…ずっと仲上をライバル視してるの。仲上を越える影響力。それを手に入れるために高岡はずっと政略結婚を繰り返してきた…」
比呂美は自分の耳を疑った。仲上家を敵視する人たちがいるなんて。でも高岡もかなりの名士だったはずだ。ありえない話ではないのだろうと比呂美は感じた。
「おかしいでしょう?仲上は特にどこも敵視していないのに…そう、うちは古いのよ。古すぎるのよ。考え方も何もかも。仲上とは違う…」
高岡は一旦深呼吸すると恐る恐る言葉を搾り出した。
「…私ね、許婚がいるの…」
高岡はその衝撃的な告白で一旦言葉を区切り、一呼吸おいた後また告白を続けた。
「4歳上の医大生。医者の家系でね。名家よ。文句なく。でも、それでも…あたしは…」
再び言葉を区切る高岡は大きく息を吸い込んだ。
「好きになれない!ぶくぶくと太った体!にやついた目つき!薄い頭!そしてなにより下品すぎる言葉!」
大声を出しすぎ高岡は肩で息をしている。比呂美は声も出せずに彼女をただ見ていることしか出来なかった。
「…だから、私は、あんな奴に、処女を与えたくはなかった。でも適当な相手で捨てるような勇気も持てなかった…だから、私は…激しい運動で処女膜を破ろうと思った」
高岡は比呂美の方に向き直り彼女に自嘲を見せる。
「お笑いだわ。あれだけやってもまだ私の処女膜は健在なんだもの。そうするうちに近くにいたあなたは開脚を手加減しつつ自由恋愛で処女膜を失ってる…」
「正直あなたが仲上に引き取られたときは驚いたわ。私が目を掛けていた後輩が仲上に近しい人間だったなんて。私を苦しめる元凶の仲上に…」
高岡は比呂美に対して冷ややかな視線を投げつけた後、目を瞑って呟いた。
「ごめんなさい。八つ当たりね。でもどうしても私は仲上に抵抗を感じてしまうの…」
それきり高岡は口を閉じたため、周りの空気は静寂へと冷めていく。比呂美は黙り込んだ高岡をしばらく見つめた後、意を決して口を開いた。
「あの、差し出がましいかも知れませんが…その許婚のことをもっと真剣に見つめて、真剣に愛そうと努力すべきです。そしてどうしても愛せないというなら…破談にしてもらうべきです」
「…親に逆らえと?」
「はい、愛せるなら、逆らわずに済むならそれにこしたことはないです。でも…愛のない…いえ、愛まで辿り着けない結婚はしてはいけないと思うんです。そう、たとえ親に逆らってでも…」
何か思うところがあるのだろうか、高岡はただ比呂美の言葉を黙って聞いている。
「私にそれをいう資格があるのか分かりませんけど…」
比呂美はそう言い置きしてから後を続ける。
「私もね、父親の言いなりで生きていた類の人間なんです。結局、父の死までその呪縛から逃れることは出来なかった…後悔してるんです。あの人が生きているうちに自分の意志で人生を歩んでいけるようになりたかった。あなたは間違っているとちゃんと言い返したかった…」
そして比呂美の目から涙が一粒零れ落ちた。
「…お父さんに一人の人間として認めてもらいたかった…」
話を終えて涙を拭う比呂美。そんな彼女を黙って見つめていた高岡はやがて口を開いた。
「あなたのいう通りだわ。そうね、とりあえず努力で愛せるのかどうか確かめてみましょう」
比呂美は高岡が自分の言い分を認めてくれたことに思わず微笑むのだった。

翌日、比呂美たちバスケ部員が準備運動をしている時のこと。高岡キャプテンの隣で柔軟運動をしていた部員が疑念の声をあげた。
「あれ、キャプテン?調子悪いんですか?」
彼女は高岡キャプテンが開脚を180度まで開かずに終えてしまったことに気づいたのだ。高岡は戸惑いながら答える。
「あ、うん、そうね。少し調子悪いみたい」
そんな彼女を比呂美は準備運動の手を休めて見つめていた。すると高岡キャプテンも比呂美と目を合わせてきた。彼女は少しバツの悪そうな顔を比呂美に見せる。比呂美は高岡キャプテンに微笑みかけると、彼女もまた微笑を返してくるのだった。



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あとがき:

見直しのついでにあとがきをつけてみる。書き終えた時はそうは思わなかったが、今見るとすごく短い話だ。つーか長い話が多すぎるだけか。長い話が多いならSSとか呼ばないほうが本当はいいとのだが、その辺はあまり気にしないようにしよう。

今回、高岡家を地元の名士の一つにしてしまったが、ようは高岡キャプテンのリーダーシップが親の教育によってもたらされたものとしたかったからである。比呂美が優秀さを親に強要されていたというくだりと類似性を持たせるために。

後、高岡キャプテンのその後についてはやりたいとは思ってますがなんかヘンテコな構成の話になりそうなので現状では未定とします。

あ、最終話での眞一郎の告白は終業式の前日くらいのつもりです。乃絵の入院からちょっと日にちが経っていると。(本当はこれを書いた時点では日付の推測をまともにやってなかっただけだ)

2008-05-07(Wed)

一年次01月上旬:「冬休みのとある一日」比呂美Side

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



一年次01月上旬:「冬休みのとある一日」比呂美Side

このSSには関連作としてあさみSideがあります。こちらからどうぞ。






それは冬休みの最後の日のこと。比呂美と眞一郎は町外れのパボーレでの買い物を終えて街中へと戻り始めた。比呂美はよほど嬉しい事があったのか微笑を絶やさず、さらには時折両手を広げてくるくると回ったりしている。
「そんな嬉しそうな笑顔、初めての気がするな」
眞一郎は今までの比呂美の姿を回想する。最近の比呂美は同居時代の悲しそうな顔ばかりのころとは雲泥の差だが、今日は特に嬉しそうだ。
「ふふふ、だってさ。しょうがないじゃん」
比呂美は左手の甲を目の前に翳して眺める。その薬指には指輪が嵌っていた。
「でも本当に貰えるなんてね」
「いや、クリスマスに指輪が欲しいってねだったのはお前だろ」
「おもちゃでもいいからって思ってたのよ。私は」
「いや、玩具じゃ駄目なんだ。俺たちの想いの大きさは玩具じゃ表せない」
指輪は高級品ではないとはいえ、それなりの大きさのダイアモンドとその両脇に小さなルビーのついた本物の貴金属だった。比呂美は指輪を右手で撫でながら呟いた。
「そうね。そうよね。玩具じゃ私たちの愛の重さに潰されちゃうわよね」
「ごめんな、遅くなって。予算に今年のお年玉もつぎ込みたかったから」
「ううん、それよりクリスマスプレゼント。そんなマフラーで良かったの?」
眞一郎は自分の首に掛かっているピンク色のマフラーを口元に近づけた。
「ああ、これがいいんだ。お前が着けていたマフラーが。お前の匂いの残っているマフラーが」
「ふふふ、なんかえっちね。でも同じのがまだ売っていてよかったわ。これでペアルックよね」
比呂美もまたピンク色のマフラーをしていた。こちらは先ほど買ってきたばかりの新品でまだ匂いとかは付いていない。
「あ、どうせならさ、そのマフラー、今度交換しない?」
「え?どういうこと?」
「うん、眞一郎君の匂いが付いたころ交換すれば、私も眞一郎君の匂いを感じられるよ。そうやって交換し続ければお互いずっと匂いを嗅ぎ続けられるわ」
「なるほど」
比呂美は自分のマフラーを少し巻きなおすと、また左手の指輪を眺め始めた。
「ああ、やっぱり幸せ。すごく幸せ。ああ、この幸せを誰かに伝えたい」
そしてまたくるくると回りだす。回りながら交差点を曲がると、かつて見慣れていた風景が比呂美の目に入った。そして回転を止めてじっとその風景を見つめる。そこは今川焼き屋あいちゃんの前だった。
「あいちゃん!あいちゃん寄ってこ!」
「え?そ、それは…」
「うん、どうしたの?いいじゃない」
比呂美は眞一郎の手を握ると強引に引っ張り始めた。
「ほらほら、早く。でも何年ぶりかな?二人で来るの?確か小学校4年生以来かな?最初に来たのは小2の秋だったわね」
「よ、よく覚えて…いや、それよりも…」
「ん?まあいいわ。早く入りましょ?」
二人はそんな会話の後、今川焼き屋に入っていく。そして自動ドアをくぐると比呂美は大声で挨拶をした。
「やっほーっ!愛ちゃん!久しぶり!」
「ひ、比呂美ちゃん…ど、どうして…」
愛子は予想外の来客に動揺を隠せない。比呂美の後ろでは眞一郎が右手を垂直に立てて謝罪のポーズをしていた。そして比呂美は一番奥のテーブルの通路側に腰掛けると眞一郎を手招きで呼び寄せる。
「ほら早く」
眞一郎が対面に座ろうとすると比呂美は眉をしかめた。
「違うでしょ。こっち」
比呂美は自分の隣の席を平手で叩いて示す。眞一郎が指示どうりに隣に座ると比呂美は満足そうな顔で店内を見渡した。
「本当久しぶり。あれ以来かな。変わらないわねここは。っていうか最初に来たときから何も変わってないよね」
愛子は引き攣った顔で比呂美に尋ねる。
「な、何にする?」
「いつもの…覚えてる?」
「う、うん」
「じゃ、最初のときは?」
「え?流石にそれは…」
「つぶ2こし1クリーム1。眞一郎君ってば奢ってやるって言ったくせに財布忘れてて」
「そ、それは覚えてるよ」
「そう店員に平謝りして、愛ちゃんが助けてくれたのよね」
「そ、そうだね…」
「あ、トランプとかまだある?」
「や、もう捨てちゃったよ…随分痛んでたし…」
店に入ってからおかしな態度を続ける愛子の姿にを比呂美も段々は訝しさを感じはじめる。
「どうしたの?何か変よ」
「ゆ、湯浅って愛ちゃんたちと知り合いだったんだな」
そこに割ってはいる三代吉。いつもと感じが違う比呂美に戸惑っているようだった。
「あら、野伏君。いつからいたの?」
「さ、最初からいたよ」
どうやら比呂美の視界には愛子の隣にいたはずの三代吉の姿は入ってなかったらしい。
「そういや愛ちゃんと付き合ってるんだっけ?」
だが誰も比呂美の言葉に答えない。辺りにはただ沈黙が流れていた。
「な、なによー。空気が変よ。なんで誰も答えないの?」
「え、えっと…」
言いよどむ愛子。そこに眞一郎がテーブルを叩きながら席を立ちあがる。
「比呂美!今度にしよう!」
そういって比呂美の手を引っ張り強引に立ち上がらせる。
「な、なんで…」
「ごめん、愛ちゃん」
そういうと眞一郎は比呂美の手を引いて店を出て行った。
自動ドアが比呂美の抗議の声を遮断すると愛子はほっと胸を撫で下ろした。
三代吉はそんな愛子を黙って見つめながら今川焼きをつまみ食いするのだった。

「ちょっとなんで…」
手を引っ張って先に進んでいく眞一郎の後姿はどこか寂しげだと比呂美は感じた。だがそれよりも今は先ほどの店の雰囲気のことだ。
「ひょっとして愛ちゃんと何かあったの?」
比呂美が思い付きでした質問に眞一郎の腕がピクリと動き、彼の歩みが止まる。比呂美は彼の手を強く握った。
「ね、話して」
だが彼は前を向いたまま何も答えない。
「…今更隠し事?婚約者に?」
眞一郎は恐る恐る振り向きながら呟いた。
「…キス…」
「は?」
比呂美は言葉の意味を理解できずに聞き返す。
「…キスされた…愛ちゃんに…」
「な!なんですって!!い、いつの話よ!」
歩み寄る比呂美に眞一郎は少し後ずさりながら答える。
「…乃絵と付き合うことになった日…かな…」
比呂美は親指の爪を噛み締めながら呻いた。
「…ファーストキス…あんの豆狸め…」
そして眞一郎を睨みながら続ける。
「…でも愛ちゃんはもう野伏君と付き合っていたんでしょ?」
眞一郎は比呂美から目を背けながら答える。
「…愛ちゃんは本当は、俺がずっと好きだったらしい…あ、でも俺はすぐに断ったぞ!愛ちゃんのことはそんな風には見れないって!」
「…そうなんだ」
比呂美は暫く考え込むとため息をついた。
「分かった。眞一郎君は先に部屋行って待ってて。ちょっと愛ちゃんと話してくる」
眞一郎は比呂美の真剣な顔を見つめるとやがて納得したように呟いた。
「あんまりいじめない様にな」
「うん、分かった。あんまりいじめない」
そして比呂美はまた今川焼き屋へと足を向けた。

「いらっしゃいませ!」
開く自動ドアに合わせて店内に愛子の声が響く。
「いらっしゃいませ」
ワンテンポ遅れて微妙にやる気なさげの挨拶をした三代吉は愛子の雰囲気がおかしなことに気づく。三代吉がお客の姿を見るとそれはやはり湯浅比呂美だった。
比呂美はカウンター席、それも愛子の前に座ると愛子をじっと見つめた。
「ちゅ、注文を…」
愛子の言葉を無視して愛子をじっと見続ける比呂美。やがて目をつぶるとコーラを注文した。
「こ、コーラね」
愛子は冷蔵庫側にいる三代吉を頼らずにわざわざ自分でコーラを取りに行く。三代吉は自分の傍を通り過ぎる愛子の横顔を見つめていた。
「キス、したんだってね」
比呂美の言葉に凍りつく愛子。彼女の真横でそれを見つめる三代吉。
「相手の気持ちも考えずに」
目をとじたまま続ける比呂美。その言葉をきっかけに動き出した愛子は猛スピードでコーラを取り出すと栓を抜いてストローを挿し比呂美の前に突き出した。
「ひ、比呂美ちゃんが悪いんだからね!ほかに好きな人がいるって嘘なんてつくから!」
「あなたも犠牲者だっていうのね」
比呂美は目を開けると目の前の愛子を睨んだ。
愛子は比呂美の迫力に少し怯みながらも必死でそれを跳ね返す。
「あ、あんたになら負けてもしょうがないって!でも、ぽっと出の娘になんかに取られたくなかった!!」
比呂美はコーラを一口啜ると呟いた。
「そうね。私も悪かったわ。ごめんなさい。色々あったのよ私も…」
遠い目をする比呂美を見つめながら愛子は尋ねる。
「色々?」
「うん、今はまだ話せないけど…いつか話すわ」
愛子は比呂美がいつの間にか優しい目で自分を見つめていることに気がついた。そしてか細い声で謝罪の言葉を搾り出す。
「ごめん…」
「あたしたちのはっきりしない関係が、愛ちゃんにも変な期待をさせちゃったみたいだけど…安心してもう大丈夫」
そういうと比呂美は今までテーブルのしたに隠していた左手の甲を愛子の目の前にかざした。
「もう誰も私たちの間には割り込めない」
薬指が放つきらめきに暫く呆然としていた愛子。やがて目を丸くしながら叫んだ。
「ゆ、指輪!!!」
「そう、婚約指輪。今日買ってもらったんだ」
比呂美は嬉しそうに指輪を撫でる。
「こ、婚約!??」
三代吉もまた目を丸くしながら愛子たちのほうに近づいてきた。
「あら、野伏君。聞いてたの」
「いや、いるんだから聞いてるよ…」
三代吉は比呂美の言葉に眉をしかめる。比呂美はそんな三代吉に気づかずに続けた。
「まあ、正確には、今夜おじさんたち…彼のご両親に報告して了承されればね。まあ反対される理由はないと思うけど」
「し、信じられない…まだ高校生なのに…」
愛子の呟きに比呂美はにこやかに答えた。
「そう?まあ、あなたの愛の大きさじゃあ理解できないかもね」
愛子は自分の恋愛感情のスケールが比呂美には及ばないことを痛感した。
「やっぱ、かなわないな…比呂美ちゃんには」
比呂美はコーラを啜ると肘をついて愛子のほうに身を乗り出す。
「ね、いつから好きだった?」
「う、うん…小4の春くらいかな。比呂美ちゃんは?」
「はっきり自覚したのは同居してからかな」
「えーっ!じゃあ自覚なかったんだ」
「ふふ、でも小2の夏からよね。自覚がなかったとしても」
「それちょっとずるくない?」
笑いながらする二人の思い出話。三代吉はそれを寂しげな顔で暫く聞き続けるはめになったのだった。

後日、比呂美はあさみからベンチへ呼び出された。あさみの話は眞一郎の荷物の指輪ケースを見たとの事だった。比呂美は婚約した事、学校で距離を置く理由などを説明する。愛欲の昂揚にブレーキを掛ける自信がないからだと。するとあさみは仕切りに感心した。
「大人だーっ」
比呂美は本当の大人ならキチンと自分を制御出来るものであって、自分の事ではないと思ったがあさみには話さなかった。自分はちゃんとした大人ではないにしろ少女と呼べるような者ではなくなっているから。そして目の前にいる現役の少女がちょっと羨ましくなったから。いつから自分は少女でなくなったんだろうと考える比呂美。やはり眞一郎への想いに気づいてからだろうと思う。多分、恋では収まらない激しい愛を知った時、少女は女に成らざるを得ないのだろうとの答えにたどり着く。まだ16歳だというのに愛を知り女に成り少女を卒業してしまうのは幸運だろうか?不幸だろうか?その問いに対する答えは比呂美の中には生まれなかった。ただ今現在、目の前にいる本物の少女がちょっとだけ羨ましいという確実な事実だけが存在していた。そんな比呂美の想いを知らぬあさみ。彼女はこの件は秘密にしたほうがいいよねと確認するも、比呂美はどちらでもいいと答える。噂になれば牽制になるしねと付け加えて。やはり大人だと感心しながら去っていくあさみ。彼女と別れた後、比呂美は眞一郎へ携帯メールを打つ。内容は「Yes」のみ。これだけで晩御飯とその後のお楽しみを表してくれる。ちょっとした暗号だ。比呂美はこの少女でなくなる事の是非を眞一郎に相談してみようと思った。寝物語として。
「本当、少女ならそんな事考えないわよね」
比呂美は苦笑しつつも携帯をポケットに仕舞い校舎へと戻っていくのだった。

2008-05-07(Wed)

一年次01月上旬:「冬休みのとある一日」アサミside

true tears 二次創作小説です。本編全話視聴終了済みの方のみご覧ください。



一年次01月上旬:「冬休みのとある一日」あさみside








それは冬休みの最後の日のこと。あたしは町外れのパボーレにちょっとした買い物をしにいった。買い物というのはとあるマイナーな少女漫画雑誌。マイナーなので近くの小さな本屋では取り扱ってない。予約すれば取り寄せてもらえるのだろうが、さすがにそこまでするのも抵抗がある。まあそんなわけで無事にブツを購入、すぐに家路につくことにした。
あたしが早歩きで道を進んでいくと、かなり前のほうにカップルの姿があった。女性のほうは何か嬉しいことでもあったのかくるくると回りながら長い髪を揺らしていた。男のほうは片手に紙袋を持ち、ピンクのマフラーをしている。男がピンクって珍しい気がする。だがよく見れば女性のほうもまたピンクのマフラーをしていた。
「ペアルックってことですかい。お熱いですねぇ」
あたしは手荷物をぎゅっと握り締める。いつのまにかあたしの歩調は早歩きから普通くらいになっていた。だが、さっきからちょくちょく回り続けている女のせいか、カップルの歩みはかなり遅い。あたしとの距離は次第に狭まっていった。
「あれ?」
カップルの顔が判断できる距離ではなかったが、あたしは彼らが何者かを認識することが出来た。なんのことはない。クラスメイトだ。比呂美と仲上君だった。
「仲良さそう…」
あたしは二人の姿に違和感を覚える。何故なら、二人は学校ではとくにベタベタしていないからだ。確かに先月の祭りの後、彼と話していたあたしたちに警告をかけてきて、どうも蛍川の四番から仲上君に乗り換えたらしいという噂にはなった。だがそれが本当のことなのか未だにはっきりしない。冬休み前に一度あたしが仲上君に問いただそうと話しかけたら、鬼のような形相で比呂美から睨み付けられた。あたしは思わずびびって仲上君との話を中断してしまった。それ以来、あたしたちの間では取り敢えずは二人は冷血カップルという仮定になっている。
「学校でもあれくらいイチャイチャしてればいいのに」
ときおり小刻みに揺れる彼女の頭を遠くに見ながらあたしは比呂美の笑顔を思い出した。そしてさらに別の顔も重い浮かべる。警告のときの乾いた瞳、鬼のような形相。どれが本当の比呂美なのだろうか?あたしは比呂美とは割と仲がいいほうだと思ってたけど、どうやらそれは勘違いだったようだ。
そうこうするうちに二人との距離が縮まり、なんとか表情が確認できるくらいになった。あたしは仲上君の横顔をじっと見詰める。やっぱりわりとかっこいい。イケメンと断定できるほどではないが、70点くらいはいけるのではなかろうか。あたしは踊りのときの彼の真剣な眼差しを思い出した。おそらく比呂美も踊りのときの彼に惹かれてしまったのだろう。でも一年以上も同居して気づかなかったのだろうか?彼女は誰もがイケメン断定できるような男と付き合い、そして祭りの後あっさりと乗り換えたのだ。
「つまるところようするにライバル役なのよね」
美人で成績優秀、スポーツ万能、で気移りしやすい。これモロに少女漫画の悪役。とりえのない主人公と最高ではないにしてもちょっといい男を取り合って争うライバルの美少女だ。少女漫画の王道パターン。比呂美の性格はそういうライバルが似合うような高飛車じゃないと思っていたが、最近の彼女を見る限り、そう断言出来なくなってきている。これはきっと隠れていた本性があらわになってきたということだろう。つまりライバル役の比呂美は仲上君とは結ばれない。そうに決まってる。やはり仲上君にはもっと普通の女の子のほうが合う。そうに決まってる。彼に合うのは…
あたしの考えが纏まる前に比呂美と仲上君は交差点を曲がり、二人の姿はあたしの視界から消えた。
「やばい。見失う!」
思わず走り出すあたし。だが何がやばいのか自分でもよく分からない。あたしが息を切らせながら交差点にたどり着くと、そこには仲上君と手をつないで引っ張る比呂美の姿があった。
「ほらほら、早く」
二人とあたしとの距離はかなり近くなっていて彼らの声を聞くことも出来た。あたしは慌てて電柱の影に隠れる。
二人はあたしには気づかなかったようで、そのまま話を続けた。
「でも何年ぶりかな?二人で来るの?確か小学校4年生以来かな?最初に来たのは小2の秋だったわね」
「よ、よく覚えて…いや、それよりも…」
「ん?まあいいわ。早く入りましょ?」
二人はそんな会話の後、今川焼き屋に入っていった。残されたあたしは二人の会話に混乱していた。小学校?二人で?それってようするに…
「幼馴染…」
そうだ。なぜ気がつかなかったんだろう。比呂美が仲上家に引き取られたのは親同士が友人だったからって言ってた。つまりは家族ぐるみで付き合っていたのだ。もともと二人はかなり近い位置にいたのだ。そして両親との死別で同居する。同居をきっかけに関係の進展を期待するも逆にギクシャクしてしまい、ついには好きでもないイケメンと付き合ってしまう。だがそのことが互いの重要性を再認識する引き金になって結局は幼馴染と恋人同士になる。少女漫画のパターンの一つだ。つまりは彼女はライバルなどではなく主人公だったのだ。主人公だから当然意中の相手と結ばれる。そうに決まっている。
「はは、始まる前に終わっちゃったな。あたしの恋…」
あたしはいつも脇役だ。そして今回も。あたしが主人公になるときがいつか来るのだろうか?あたしはとぼとぼと歩き始める。そしてすこし物悲しくなって空を見上げるとまた雪がちらつきだしていた。
「さむっ」
急に寒さを感じたあたしは近くの自販機でコーンスープを買ってゆっくりと飲んだ。
「あたしの手を温めてくれるのは男の子じゃないんだな」
そしてコーンスープを飲み終えた後、おもいっきり背伸びをした。
「ふう、さ、帰ろう」
そして空き缶をゴミ箱に投げ入れる。だが空き缶はゴミ箱の角に当たって跳ね返りやや下りになっている道を転がっていく。
「しかたないな」
あたしは次のゴミ箱まで空き缶を蹴っていくことにした。

そして暫く空き缶を蹴り続けていると少し前にゴミ箱を発見出来た。
「翼くん、ドライブシュート!」
掛け声とともに思い切り空き缶を蹴飛ばす。だが空き缶はゴミ箱の正面の横っ面にぶつかると大きく跳ね返りあたしの横を通り過ぎていった。
「ああっと、惜しい。コーナーポスト」
仕方なくあたしが後ろを振り返ると、そこには空き缶を拾う仲上君の姿があった。
「え?」
彼は空き缶を拾うとそれを高く放り投げ、きれいな放物線がゴミ箱に流れていった。
「よ」
「あれ?一人?」
彼の挨拶にあたしは辺りを見回しながら応えた。一緒にいるはずの比呂美の姿がない。
「さっきまで比呂美と一緒にいたよね?」
「あ、ああ、ちょっと用があるらしい」
仲上君は後ろを気にしながら呟いた。
(彼一人か…)
あたしはこれは二人の関係を明確にするチャンスかもしれないと思った。
「あ、あの、比呂美と付き合って…」
だがそこに突如マラソンの練習をしているような人たちが現れた。
「邪魔だどけ!」
そして仲上君を弾き飛ばしながら前に進んでいく。転倒する仲上君を無視してマラソンランナーたちは走り去っていった。
「あいたた」
「大丈夫?荷物拾おうか?」
あたしはそういうと彼の落とした紙袋を拾い上げ、少し零れた中身も紙袋に入れていく。「あれ?」
その時あたしは零れた荷物の中に指輪のケースを見つけた。あたしはそれを拾い上げるとケースは半開きで中身は入ってなかった。
「こ、これって…」
起き上がった仲上君は慌てて指輪ケースをあたしから奪い取り、少し照れながら呟いた。
「だ、誰にも言わないでくれるかな」
「う、うん」
あたしは戸惑いながら紙袋を差し出す。彼はそれを受け取って指輪ケースを中にしまった。
「そ、それじゃあ」
小走りで去っていく彼の後姿を見つめながら、あたしは先ほど見かけたクルクルと回りながら喜ぶ比呂美の姿を思い出した。
「婚約…だよね。すごいな。まだ高校生なのに…主人公だよね…」
そう、あたしは未だ脇役だ。主役になれない脇役。いつになったら脇役から抜け出すことが出来るのだろう。どうしたら主役になれるのだろう。あたしが空をまた見上げると、雪の振り方がさっきよりほんの少し強くなっているように思えた。あたしはこぶしを握り締めた後、両腕を開いて空に向かって叫んだ。
「くそーっ!いつか主役になってやるーっ!!」
「おっと」
誰かがあたしの伸ばした腕にぶつかりそうになってよろけた。あたしがその誰かのほうを見つめるとそこにはサウナスーツみたいなのを着込んだ青年の姿があった。青年は上体を傾け両手を腿につけて肩で息をしていた。恐らくは先ほどのマラソンランナーたちの仲間であろう。
「す、すみません」
あたしが謝罪すると彼は汗だくのつらそうな顔を向けてきた。
「だ、大丈夫ですよ」
青年はすごくイケメンだった。90点はいきそうだ。おまけに汗まで掻いている。あたしが見惚れていると彼は息を整えなおしまた走り出した。あたしは少し崩れたフォームで走り去っていく彼を見つめ続けた。
「か、かっこいい…恋しちゃったかも…」
彼が視界から過ぎ去っても呆然としていたあたし。我に返って彼の消えた方向に歩き始める。
「まってよ!あたしの恋!」
そうして走り出したあたしはどこまでも春を追いかけてくのだった。そう、春は向こうからはやってこないのだから。

後日、あたしは結局イケメンランナーを取り逃がしたことを悔やみながら、比呂美と二人だけになる機会を待った。そして彼女をベンチに呼び出して先日のことについて話を聞いてみた。
「ああ、見たのね。うん、そうよ。彼のご両親の承諾も貰って晴れて婚約成立ね」
「え、気が早くないかって?そうね普通のカップルとは違うわね。でもこれが二人にとっては自然なことなのよ」
「そこまで好きなのになぜ校内で一緒にいないのかって?うん、それはね…ブレーキを掛ける自信がないからよ」
「うん、つまりはね学校ではキスすら許されない…先生とかに見つかったらね、大変でしょ」
「でももし昂ぶって来ちゃったらあたしは、あたしたちはもう自然にキスとかしちゃいそうなのよ…TPOとか弁えずに」
「え?見つからなきゃOKだって?うん、そういう考え方だとキスが当然になって、そこから先も見つからなきゃOKになって、いずれは…」
「だからね、最低キスくらいは許される場所じゃないとね。困るのよ」
「それにひょっとしたらキスだけじゃ昂ぶりを満足させれないかもしれない…」
「やっぱり自分の部屋が一番よね。昂ぶったならそのまま突っ走ればいいんだから」

彼女の話を一通り聞き終えたあたしは驚愕を隠せなかった。
「どひーっ!大人だーっ!少女漫画の領域越えてるよーっ!」






このSSには続きの関連作として比呂美Sideがあります。こちらからどうぞ。

2008-05-06(Tue)

第03話「どうなった? こないだの話」考察とメモ書き

まずはメモ書き。

前回からの続き。比呂美の謝罪。結局理由は告げずに去っていく比呂美。

朝の通学時、眞一郎は昨夜の比呂美の見抜かれたという言葉の意味について悩む。
そして下駄箱にて赤い実の入った紙包みを見つける。

教室にて友達と談話している三代吉は眞一郎に気づいて挨拶。
眞一郎はそれに返しながら比呂美を気にする。比呂美は朋与と談話し笑っていた。
三代吉の友達は眞一郎と入れ替わりに去っていく。(眞一郎とは親しくないということか?)
眞一郎は机の中にも赤い実の包みを見つける。

放課中、眞一郎は包みをゴミ箱に捨てる。三代吉は眞一郎に英語の辞書を貸すように頼む。(宿題でもやる気なのか?普通同じクラスで辞書の貸し借りはしないよな)
眞一郎は承諾するもロッカーにも赤い実が入っている可能性に気づく。慌てた眞一郎は包みを見つけた三代吉と衝突。比呂美を含めクラス中の注目を浴びる二人。床に赤い実がこぼれる。

帰り道、三代吉は赤い実が乃絵によるものなら愛の告白だと決め付けるが、眞一郎は呪いだとする。二人の視界に乃絵の姿が入る。眞一郎は文句を言うために乃絵を一人で追い始める。意外に足の早い乃絵、眞一郎は中々追いつけない。角を曲がると坂を下りたところでバイクの傍にいる男に甘えている乃絵の姿を見つける。男は乃絵にヘルメットをかぶせるとタンデムで去っていった。

三代吉は準備中の今川焼き屋に入る。そこでは愛子が踊りの稽古に持っていく差し入れを作っていた。口をあけて食べさせてもらおうとする三代吉。愛子は戸惑いながらも芋(ジャガイモかサトイモか。いずれにせよかなり熱いだろう)に箸を持っていく。

眞一郎は乃絵に彼氏らしき男がいたことに何故かがっかりする。眞一郎が今川焼き屋に入るとそこには口をあけて愛子に芋を食べさせてもらおうとする三代吉の姿があった。
いつもと違う二人に戸惑う眞一郎。愛子が眞一郎に驚くと芋は三代吉の口の中に零れ落ちる。熱がる三代吉。愛子は眞一郎にも味見をさせようとする。口を開けて近づく眞一郎を見つめる愛子。顔をより近づけようとする。そこで芋を落としてしまう愛子。テーブルの上に零れ落ちた芋をすかさず食べる三代吉。愛子は少ししらけた顔で飲み物を取りに向かう。コーラのビンがぶつかる音が響く。(愛子→三代吉の冷たい衝突?)

三代吉と眞一郎は乃絵の彼氏について話す。そして眞一郎は自分は鶏の代わりだと告げる。踊りの稽古の時間を告げる愛子によって二人の雑談は終了。
遅刻しそうな愛子と眞一郎は近道として神社?を抜けていくことに。
神社の入り口で愛子は比呂美が乃絵の友達になりたがったことについて尋ねる。
(愛子が比呂美をちゃんづけで呼ぶのはおそらく面識があるということなのだろう。親しいかどうかはこの時点では不明)
比呂美が乃絵と友達になりたいのは嘘であることに納得する愛子。理由を尋ねる眞一郎。思わず愛子の腕を強く掴む。痛がる愛子に思わず手を離す眞一郎。眞一郎は愛子が女の子であるのを思い出したかのように荷物を持ってやろうとする。二人は神社の裏手の暗がりに入る。
「人って…人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でもそれが叶わないときその人の近くにいる誰かの傍に…」
そこまで言いかけた愛子は何かに気づく。誰かについて尋ねる眞一郎。愛子は眞一郎の足を思い切り蹴飛ばす。「あんたみたいな奴を好きになった女の子は大変だよ!」
愛子は差し入れを地面に置くと逆方向に去っていく。
眞一郎は差し入れを持って踊りの稽古に。着替えながら「誰か」について考える。結果出てきた答えは「自分」だった。稽古場に入る眞一郎の顔は思い切りにやけていた。

稽古を終えて家の門をくぐる眞一郎。丁稚ににやけた顔を見られる。言い訳する眞一郎。真にうける丁稚。

眞一郎が自宅に上がると母親と比呂美が話をしていた。近づく眞一郎。アミモトのおじさんにお酒を届けるお使いを頼んでいたところだったらしい。遅いから明日にしろという眞一郎に母親が今日でないといけないと反論。比呂美はお使いを受けて二人の口論を止めようとする。眞一郎はお酒を持つといくぞと強引に二人で行くことにする。そこに父親が現れ母親の比呂美への態度を批判。比呂美はもううちの子だとする父親に母親は私の子じゃないと反論、去っていく。

海の傍の道を歩く比呂美と眞一郎。か細い声で来る事ないのにとつぶやく比呂美。眞一郎はこの道は暗くて危ないし酒瓶は重いと反論。そしてあまり気をつかうなと比呂美に忠告。だが比呂美は居候だから仕方ないとする。そして眞一郎はこの道は昔夏祭りのときに通ったと思い出話をする。比呂美は目をそらしながら覚えてないとする。残念そうな眞一郎は昨夜のことについて尋ねようとする。だが比呂美はこの道が本当は怖かったからと一緒に来てくれたことにお礼を言ってはぐらかす。

夏祭りの回想。幼い比呂美は祭囃子の聞こえる海沿いの道で眞一郎を追いかけてるうちに草履を片方落としてしまう。おいてかないでと繰り返しながら竹林を走る比呂美。そこに影が現れ比呂美を驚かす。影の正体は眞一郎だった。脅かしに成功してご満悦の眞一郎は大笑い。だが眞一郎は泣き崩れる比呂美に気づくと笑いを止め何があったのか考える。
そして比呂美が片足裸足なのに気がつくと草履を探しに行こうとする。が比呂美の手は眞一郎をしっかり掴んで放さない。暫く悩む眞一郎。

そして結局眞一郎は自分も下駄を片方脱いで歩くことに。そして片足が裸足でも大丈夫だと示す。互いの手をしっかりと繋ぎながら歩く二人。ちょっと困惑する眞一郎。ちょっとだけ嬉しそうな比呂美。

そこに現在の比呂美のモノローグ。「全部、封印したの。この家に暮らすって決まったとき」
仲上家にて比呂美の部屋。「置いてかないで、か」夏祭りでの自分の言葉を思い出す比呂美。
眞一郎も自室で比呂美が夏祭りを覚えていないことにショックを受ける。でも二人で歩けたことを喜ぶと絵本創作に。
「僕は君に掴んで欲しくて手を差し出した。その時、雪が舞い降りてきた。赤い赤い、不思議な雪」
眞一郎が赤い雪を手のひらで受けるとそれは赤い実に変わった。赤い実を食べて顔をしかめる眞一郎。そして眞一郎は赤い雪の振る空を見上げる。すると地べたが飛ぶことに挑むように羽ばたいて去っていく。
そこで目覚める眞一郎。寒さを感じて慌ててベッドに潜り込む。

寒さを感じながら一階に降りてくる眞一郎。(寒さ=悲しさ)そこで制服を着た比呂美と鉢合わせ。「おはよう」と明るく挨拶する比呂美。一瞬、眞一郎は自分が時間を勘違いしていたのかと考える。だが比呂美は男子バスケ部の試合の準備の手伝いをするからいつもより早く学校に行くのだと説明。眞一郎は時間があれば応援に行くと比呂美にちょっとこびる。そこに母親が現れ眞一郎に挨拶。だが眞一郎はもう少し寝ると二階に戻ってしまう。何か言いたそうだが何も言わない母親。

学校にて蛍川の男子バスケ部の生徒らしき姿を確認する三代吉。眞一郎は三代吉に試合を見に行くかどうか尋ねる。用事もないから見ても良いとする三代吉。そこにあさみが現れ教室の赤い実をなんとかして欲しいとする。赤い実は教室からずっと外まで続いていた。赤い実の列を追いかけ始める眞一郎。鶏小屋の前の木までたどり着く。眞一郎は乃絵に赤い実はいらないと告げる。でも乃絵はあなたが決めることじゃないと拒否する。眞一郎は俺に関わると彼氏に誤解されると忠告し去っていく。一人じゃ降りられないと眞一郎を呼び止める乃絵。だが眞一郎は拒否。すると乃絵は一人で飛び降りる。慌てて駆け寄る眞一郎。痛がる乃絵を立たせようと手を差し伸べるも引っ張り倒される。

アブラムシの唄を歌う乃絵。むすっとした眞一郎の顔。眞一郎は乃絵をおんぶしていた。あっちと進む方向を指示する乃絵。本当に足が痛いのか訝しむ眞一郎。
眞一郎が指示通り進むとそこは体育館でバスケ部の試合中だった。
乃絵をおんぶする眞一郎に気づく三代吉。試合の記録をつけている?比呂美もまた眞一郎に気づく。比呂美と目が合って困惑する眞一郎。朋与もまた眞一郎に気づくがすぐに蛍川4番の華麗なプレイに目を奪われる。そして比呂美も4番のプレイに関心を抱く。
眞一郎の背中を降りて一人で歩き出す乃絵。足が痛いはずの乃絵に納得いかない眞一郎。近寄る三代吉に眞一郎は4番を見つめてあいつが乃絵の彼氏だと言おうとするがそこに乃絵の「お兄ちゃん」の声が。驚く眞一郎。乃絵は必死に兄を応援する。

試合が終わり(蛍川の圧勝?)兄と談笑する乃絵。それを見つめる眞一郎とに三代吉。兄を彼氏と間違えた眞一郎をおちょくる三代吉。そして比呂美に言い訳しておくことを助言する。そして転がっていたバスケットボールを眞一郎にパスする。パスを受けた眞一郎は言い訳を必要ないとしながらもシュートの構え。照れながら先に帰っててくれと答える眞一郎。微笑む三代吉。眞一郎はボールを床に置く。バスケ部員のボール取ってとの頼みに気軽に応える三代吉。

ベンチにて比呂美と朋与。先ほどの眞一郎のおんぶについて会話。私には関係ないとする比呂美。比呂美と眞一郎の心配をする朋与。「本当は仲上君のことが好きなんじゃない?」
言い訳の案を呟きながら比呂美を探す眞一郎。だが言い訳するほど乃絵との関係を肯定することになる気がして言い訳自体をやめにしようと決意。すると朋与と比呂美の会話に出くわす。慌てて隠れる眞一郎。
比呂美は自分が好きなのは蛍川の4番で眞一郎でないとする。納得できない朋与に嘘じゃないと念を押す比呂美。眞一郎の名前を出さないように朋与に頼んだ比呂美はベンチを後にするが角を曲がるとそこには立ち聞きしていた眞一郎の姿があった。二人はただ呆然と見詰め合う。そしてほんのわずかな風が流れた。


以上でメモ書き終わり。以下考察。

愛子は好きな人に近づけないときに代わりに身近な人と近づこうとするとしたが、それは愛子の立場と経験から自分と重ねてしまっただけで彼女と比呂美とでは立場が異なる。
比呂美にとっては自分が眞一郎にとって一番身近な異性であることは確実なので、近づくために他の異性を使うなどはありえない。やはり比呂美の場合は警告であろう。

夏祭りの回想。眞一郎も履物を片方にしたわけだが、つまりは履物も片方ずつで一足相当、これで手をつなぐと二人で一つの物体となる。つまりは二人で一人分の存在。二人の絆の大きさを表現していると思われる。

寒さを覚えた眞一郎が布団に潜り込み、早朝一旦一階に降りる場面。結局すぐに2階に戻ってしまうわけだが、これは結局比呂美が夏祭りを覚えていない事がショックで眠れず、早朝になったら一階に降りたということで、その後比呂美といい感じの会話が出来たため安心して眠れるようになったということであろう。

三代吉からパスされるバスケットボールだがこれは比呂美にアプローチをかけてお前がヒーローになれとのことだろう。一旦シュート体勢に入るも眞一郎は結局シュートを撃たない。これはアプローチをかける気はあってもうまく行く自信がないということであろう。そして一応はアプローチする意思を示した眞一郎に三代吉も上機嫌になり、バスケ部のボールを取ってとの頼みにも軽快に応じると。

眞一郎への想いを封印していた比呂美。理由は居候で肩身が狭いから?しっかり覚えている夏祭りのことも覚えてないと嘘をつく。そしてついには好きな相手として蛍川の4番、乃絵の兄を挙げる。親友に嘘じゃないと念を押しながら嘘をつく比呂美。彼女の眞一郎への思いの否定の理由は未だはっきりとせず。(ってブックレット見れば分かるんだけどね)

比呂美が4番を好きな人としてでっち上げたのは色々と都合がいいからだろう。ルックスに恵まれ、バスケットもうまい。いかにも女の子が憧れそうなタイプである。そして別の学校の生徒。比呂美が積極的にアプローチしないことに説明が付けられる。その場しのぎには最適だと比呂美は判断したのだろう。




以上でとりあえず考察終わり。ちなみに今回から乃絵のカバンに雷轟丸の形見らしき黒い羽が括り付けられています。


赤い雪についての考察はもうちょっと後にします。

2008-05-06(Tue)

第02話「私…何がしたいの…」考察ではなくメモ書き

前回からの続き。堤防での会話。

涙とは何か。質問する乃絵。一般的な回答をしようとする眞一郎。

乃絵は堤防から飛び降りて再び質問。
科学的な回答を試みる眞一郎。乃絵は考え方を変えようと出来る眞一郎に好感を持つ。

乃絵は胸元からペンダント状態になった小さなガラス瓶を見せる。
「涙を取り戻さなくちゃいけないの。その為には選ばれし者の涙が必要なの」
乃絵は眞一郎を選ばれし者、雷轟丸の後継者だとする。
疑いつつも完全には否定しない眞一郎。乃絵は信じてくれた眞一郎にお礼を言う。

眞一郎、家族と夕食。父親から進路について聞かれ、母親から出版社からの手紙についての話を蒸し返されそうになる。眞一郎慌てて食事を終え茶の間を後にする。

風呂に入る眞一郎。母親への態度に自己嫌悪。天井から頬に落ちた水滴を切っ掛けに乃絵と涙について考えはじめる。
「どうでもいいけどな。そんなの」
眞一郎は湯船に顔を沈めるも息が続かない。(思索するも沈降するばかり、なおかつ長続きしない)

教室で授業を受ける眞一郎がふと外を見ると自分に向かって手を振る乃絵の姿が。
ちょっとした騒ぎになる教室。

校庭傍の階段にて眞一郎と三代吉の昼食。眞一郎の母親の過保護っぷりから始まり、比呂美との同居、乃絵からの好意など三代吉は眞一郎を羨ましがる。

放課中、眞一郎に会いに来る乃絵。鶏の餌である赤い実を渡そうとする。拒否する眞一郎。乃絵は眞一郎を見上げるのが好きだという。
眞一郎の真似セリフシリーズ3「コーッコッコッ!」(鶏のまね)

それを見ていた比呂美。朋与はそんな比呂美を挑発してみる。だが比呂美は眞一郎と自分との関係を否定すると歩き去っていく。朋与は比呂美を怒らせてしまったことを自覚。

授業が終わって校舎から出てきた比呂美は鶏小屋の前で乃絵の姿を見つける。何かごそごそしてる彼女に興味を持ったのか、比呂美は乃絵と入れ替わりで鶏小屋の前に。鶏小屋には「雷轟丸の墓」と書かれた板が括り付けてあった。呆然とする比呂美の前に乃絵が戻ってくる。乃絵は比呂美を睨み付ける。比呂美は乃絵に墓の作り方に問題があることを指摘。その時、二人に気づいた朋与が近づいてくる。乃絵は朋与と入れ替わるように去っていく。朋与は直接対決した比呂美に感心する。だが比呂美はすぐにそれを否定。「墓」を見た朋与、比呂美と同じ否定をする。比呂美は少し意地悪そうな顔で鶏小屋を見つめた。

下駄箱で靴を履き替えている眞一入れ郎。近づく足音に気づき乃絵と思うもそれは比呂美だった。比呂美は眞一郎に乃絵についての悪い噂を伝える。

眞一郎の絵本創作
「僕はそのビンを太陽に透かして中のキラキラした液体を眺めていた。と、辺りが急に暗くなってハッとして目を上げると」
乃絵の逆ナンについての噂を否定したがる眞一郎。窓の外には強い風が吹く。

朝食。眞一郎のおはようの挨拶に父と母が応え、そして比呂美も眞一郎を見つめて挨拶をする。そして醤油いれを取ろうとする眞一郎の手が比呂美の手と触れ合う。優しい比呂美の顔に眞一郎も思わず顔を赤らめる。比呂美が食事を終え学校に向かうも眞一郎は考え事をしながら食べているようだった。母から早くしたほうがいいと警告されてしまう。

放課中、眞一郎に近づく比呂美をガラス越しに。(見えない壁)
比呂美のお願いがあるとのセリフに内容を聞かないうちから頷いてしまう眞一郎。教室を出て行く二人に気づく朋与。踊り場で比呂美の話を聞く眞一郎。

今川焼き屋で話をする眞一郎と三代吉。二人を訝しいむ愛子。
眞一郎は比呂美のお願いを三代吉に明かす。比呂美は乃絵と友達になりたいから紹介してほしいとのこと。納得できない三代吉。眞一郎も今ひとつ納得できてなさそう。
そこにコーラを持ってきた愛子。ちょっと不機嫌。(眞一郎が比呂美のことを話題にしているから嫉妬したのだろうか)三代吉による比呂美レズ疑惑。そんな三代吉に愛子は愛想をつかす。

石動邸にて、玄関先にバイクが止めてある。中ではTシャツパンツ姿の乃絵が。
乃絵は食卓の上の写真立てを磨く。そこには祖母?の姿。食卓の上にはティッシュ箱の鶏もいる。そこに現れる年上の男。(兄?)話しながら抱きつく乃絵。

眞一郎、今までの出来事を纏めて考えようとするもうまく纏まらない。
眞一郎の真似セリフシリーズ4アブラムシの唄・眞一郎の靴の底ヴァージョン

眞一郎の絵本創作
「天使に化けていた怪物にビンの中に閉じ込められ途方に暮れていた僕は、隣のビンにも同じように閉じ込められていて泣いている女の子を見つけた」

眞一郎は乃絵が比呂美の涙を奪ってくれることを期待して紹介しようとする。眞一郎は比呂美について話しながら乃絵と鶏小屋に向かう。だが鶏小屋の「墓」は乃絵の知らぬ間に地面に作り変えられていた。その「墓」が乃絵の手によるものと勘違いして感心する眞一郎。

比呂美のバスケ部活動。最初は調子の良かった比呂美。段々調子が悪くなっていく。
「私、何がしたいの…」昔の眞一郎との思い出の回想、そして乃絵の姿に気づいたとき転倒。キャプテンは比呂美に休憩を命じる。
休憩中の比呂美が外に出るとそこには乃絵の姿が。隣に並ぶ二人。不自然なロングショット。(ロングショットは人物間の心の距離感の広さを示す場合が多い。不自然な場合はほぼ100%確実)
鶏小屋を作り変えた比呂美に自分が間違っていたとする乃絵。そして比呂美が乃絵と友達になりたいと言うのは嘘であると見抜く。怒ってないとして去っていく乃絵。呆然と見つめる比呂美。そこに朋与が現れ乃絵が比呂美を傷つけたと勘違い。比呂美は悪いのは自分だと自嘲する。キャプテンの叱責で部活に戻る二人。

仲上邸、廊下で眞一郎を待ち伏せする比呂美。乃絵に友達にはなれないと断られたと報告。乃絵に対して怒りを持つ眞一郎に比呂美は深く謝罪。そして本当は友達になりたかったわけじゃないと懺悔。理由を問う眞一郎。比呂美は乃絵をすごいとして話をはぐらかす。「私、見抜かれちゃった」
自嘲とも安堵ともとれる比呂美の笑顔。



というわけでまたもメモ書きです。でも今回はちょっとだけ考察の入る余地があるので。
以下考察。

以前 
で述べたように比呂美は表層意識と真相意識が剥離したキャラです。
ゆえに深層の起こした言動を表層が理解できなかったりするわけです。
「私、何がしたいの…」
このセリフはこれをうまく表現してあると思います。
今回の彼女の行動は警告ですよね。眞一郎君には私がいるから近づいちゃ駄目だと。
でも彼女の表層意識は眞一郎への想いを完全に否定していると。
後、乃絵についての悪い噂をわざわざ眞一郎に報告したり、乃絵の墓の作り方を本人のいない所で否定したり、ちょっと意地の悪い部分が見えてきてます。これも彼女が眞一郎を想うが故に乃絵を敵視した結果の行動ですよね。
何故彼女は頑なに眞一郎への想いを否定するのか。これは暫く作品を見続けないと分からないことなので、興味を覚えた方はぜひ見続けるように。

最後の自嘲とも安堵ともとれる笑顔。これは真意を見抜かれた(ある意味負けた)ことによる自嘲と、乃絵に好意を持っている振りをしなくてすんだという安堵が交じり合ったものであろう。

醤油入れを取ろうとする二人の手が触れ合うシーン。あれは偶然によるものか?はたまた彼女の深層意識が眞一郎との触れ合いを望んだ結果なのか?完全に意図的なものなのか?とりあえず当方は深層意識が触れ合いを望んだ結果であるという考え方をプッシュします。

乃絵が堤防から飛び降りて涙の意味を問い直す場面、これは自分は相手と目線を合わせたのだから、眞一郎も乃絵に考え方を合わせるべきだということであろう。

以上で考察終わり

2008-05-06(Tue)

ちょっとした修正

誤字の修正やblogの構造など少し修正。
まだまだ修正の余地はあるかと。
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